泣きながらも「やらなきゃいけない」。息子が抱えていた葛藤
トールが毎日のように宿題のことで泣いたり怒ったりしている姿を見るのは、わたし自身もつらく感じていました。もし本人が「宿題はやらない」と言ったらそれを受け入れるつもりでしたが、トールは宿題をやらないとは言いませんでした。
寝る直前になって泣きながら宿題をやり始め、「もう遅いし、今日はやらなくてもいいんじゃないか」と声をかけても、「宿題はやらなきゃいけないんだ」と譲りません。
寝る直前になって泣きながら宿題をやり始め、「もう遅いし、今日はやらなくてもいいんじゃないか」と声をかけても、「宿題はやらなきゃいけないんだ」と譲りません。
宿題をやることも、やらないことも、トールにとっては同じくらい大きなストレスだったようです。
限界を乗り越えるきっかけは「ペアレントトレーニング」との出合い
宿題のサポートにどうにもならない限界を感じていた頃、ヒントを求めて、「ペアレントトレーニング(ペアトレ)」について学ぶ講習に参加しました。その講習をきっかけに、それまでの「何とかして頑張らせる」関わり方とは違う視点を知り、ようやく、少しずつですが希望が見え始めました。
ペアトレで学んだことをどう宿題に取り入れていったのかについては、また別の機会にお話しできればと思います。
執筆/メイ
ペアトレで学んだことをどう宿題に取り入れていったのかについては、また別の機会にお話しできればと思います。
執筆/メイ
専門家コメント 初川久美子先生(臨床心理士・公認心理師)
宿題のストレスについてのコラムをありがとうございます。学校の先生方からすると、提出された宿題について、格闘の跡が見られたら「大変だったんだな……」と想像されると思いますが、その格闘・奮闘に数時間かかったとか、泣きながらやったという情報までは宿題そのものからは伝わりません。そもそも学校での1日を過ごした後に取り組むものなので、学校で疲れてしまうお子さんについてはコンディションがよくない状態であることもあり、状態が悪い中で取り組んだものが(その苦労とは裏腹に)どの程度身について、本人のためになっているのかが、悩ましいものである場合もありますね。そういう意味で、宿題にかなりの苦戦をしている場合(量、難しさ、反復を嫌う等)、一度担任の先生やスクールカウンセラーの先生などに相談してみるといいかもしれません。「量を減らす」「時間を決めて取り組み、その時間内でできたものだけでOKとする」「残ったものは週末や長期休暇を利用して取り組む」など、やり方はさまざまあります。その工夫は永続的なものとして捉えるよりも、一旦やり方に工夫をしてみて、本人がまた調子よく取り組める時が来たら徐々に既定のものに近づけていくこともできます(特に、「今、苦戦が重なって宿題どころではない心持ち」の場合には、一旦ストレスが減って、心の調子が整うとまたやれる場合もあります)。お子さんに合った程度がどのあたりなのか、調整できるとよさそうだと思います。せっかく宿題に取り組むなら、ただの作業(苦行)としてではなく、日中学んだことの復習や補充としての意味合いが確保できる量や時間で取り組むほうが、もともとの宿題の目的と照らし合わせるとよいのではと思います。(監修:臨床心理士・公認心理師 初川久美子先生)
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
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