現在のチカラになっていると思うものは……
とはいえ、けんとが長期休み明けに早くコンディションが整うようになってきたのは、けんとが年齢を重ねてからのことです。小学1年生の頃も同じような生活サイクルでしたが、まだ経験が不足していたので、休み明けに早くコンディションが整うというのは、正直難しかったです。
月ごとのカレンダーや年間スケジュール表など、見通しの立ちやすい視覚情報を活用しながら、生活のルーティンを少しずつ積み上げていったこと。そして何より「経験を重ねること」そのものが現在の力になっているのだと感じています。
小学5年生になった現在も、落ち着かない行動やチック、感覚刺激行動がなくなったわけではありません。これからも、完全になくなることはないのかもしれません。でも、違う形に変わっていったり、増えたり減ったりしながら、それを心の安定のバロメーターとして見守っていきたいです。今後も経験を積み重ねて、けんとが少しでも安心して毎日を過ごせるようになっていけたら……そう願っています。
月ごとのカレンダーや年間スケジュール表など、見通しの立ちやすい視覚情報を活用しながら、生活のルーティンを少しずつ積み上げていったこと。そして何より「経験を重ねること」そのものが現在の力になっているのだと感じています。
小学5年生になった現在も、落ち着かない行動やチック、感覚刺激行動がなくなったわけではありません。これからも、完全になくなることはないのかもしれません。でも、違う形に変わっていったり、増えたり減ったりしながら、それを心の安定のバロメーターとして見守っていきたいです。今後も経験を積み重ねて、けんとが少しでも安心して毎日を過ごせるようになっていけたら……そう願っています。
執筆/ゆきみ
専門家コメント(臨床心理士・公認心理師 初川久美子先生)
けんとくんのコンディションの整え方についてのコラムをありがとうございます。読者の方が参考になる工夫がいっぱいでしたね!小学1年生の1年間は、小学校ならではの1年間の流れを身をもって知るという意味でなかなか大変だと思います。どの行事も初めてで、その行事の準備も初めてであり、また長期休みすら、ようやく慣れてきたルーティンが崩れるという点で多かれ少なかれ“調子が崩れる”感覚を覚える子もいます。逆に言うと、2年生以降は“1年間がどんな感じか”が分かっている分、たいぶ心の余裕ができると思います(運動会というものがどのくらいのインパクトがあり、その準備のためにどのくらい体育が増えるかなど、なんとなくであっても分かっていると、感覚としての見通しが立ちやすいと思います)。
さて、年間行事予定や月予定などの掲示物、そして家庭でのカレンダーでの日々の過ごし方の視覚化といった工夫。これは見通しがあると安心できるタイプのお子さんには大切な工夫ですね。過ぎた日にチェックをつけて、今日がどこであるか一目で分かるのもいいですね。大人からすると、曜日ごとに同じように過ごしているからとカレンダーへの記入を省略したくなるかもしれませんが、お子さんが小さいうちはすべて記載しておくことをおすすめします。ルーティンに本人が気づくまでは、毎日が新鮮な気持ちで過ごしているかもしれませんし、分かっていても確認することで安心して過ごせる面もあります。
長期休みについては、休み中も変わらないものの存在で安定を図る、旅行などイレギュラーな予定についてはその予定等を細かく事前に伝えておく。これらの工夫もとてもいいですね。成長とともに、休み等からのコンディションの整え方は早くなってきていること、何よりです。ただ、これほどさまざま工夫されていても、落ち着かない様子になったり、感覚刺激行動があったりすると書かれていました。工夫をしても、“完璧”にはならない、それこそ、その時のコンディション(体調や気分、学校での人間関係をはじめとした予測しきれないことなど)によって、多少なりとも影響を受けることもあるでしょう。そういう意味で、コンディションが整わない時があることも“想定内”として受け取りつつ、事前の工夫とお子さん自身の経験や成長によって、安心して過ごしていけるといいですね。(監修:臨床心理士・公認心理師 初川久美子先生)
さて、年間行事予定や月予定などの掲示物、そして家庭でのカレンダーでの日々の過ごし方の視覚化といった工夫。これは見通しがあると安心できるタイプのお子さんには大切な工夫ですね。過ぎた日にチェックをつけて、今日がどこであるか一目で分かるのもいいですね。大人からすると、曜日ごとに同じように過ごしているからとカレンダーへの記入を省略したくなるかもしれませんが、お子さんが小さいうちはすべて記載しておくことをおすすめします。ルーティンに本人が気づくまでは、毎日が新鮮な気持ちで過ごしているかもしれませんし、分かっていても確認することで安心して過ごせる面もあります。
長期休みについては、休み中も変わらないものの存在で安定を図る、旅行などイレギュラーな予定についてはその予定等を細かく事前に伝えておく。これらの工夫もとてもいいですね。成長とともに、休み等からのコンディションの整え方は早くなってきていること、何よりです。ただ、これほどさまざま工夫されていても、落ち着かない様子になったり、感覚刺激行動があったりすると書かれていました。工夫をしても、“完璧”にはならない、それこそ、その時のコンディション(体調や気分、学校での人間関係をはじめとした予測しきれないことなど)によって、多少なりとも影響を受けることもあるでしょう。そういう意味で、コンディションが整わない時があることも“想定内”として受け取りつつ、事前の工夫とお子さん自身の経験や成長によって、安心して過ごしていけるといいですね。(監修:臨床心理士・公認心理師 初川久美子先生)
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
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