通信制高校の付き添い登校ってどんな感じ?

今のところ、私は息子の参加している授業や行事などは基本付き添っていますが、ほかにも付き添いをしている保護者がいるのかどうかは気になるところでした。でも先生がおっしゃるには、「花森さんみたいに授業まで付き添うのは珍しいですが、過去にもいらっしゃいましたし、昇降口までの送迎や授業の途中でしんどくなった時のために近隣の駐車場などで待機されている親御さんもいますよ」とのことでした。

また、これまでの小学校などの付き添いと違うのは、通信制高校には社会人もいるので、教室に大人がいてもそこまで不自然ではないということです。息子は通常のスクーリングは人数が多くて難しいので、基本的に人の少ない日曜スクーリングを選んで行っているのですが、日曜スクーリングは特に人の入れ替わりが多く、固定メンバーでもないため、先生方も「マスクしてると意外と分からないので、お母さんも安心してお過ごしくださいね」と言ってくださいました。

参加人数が2人しかいない授業の時などは、同じようにプリント学習をさせてくださることもありますし、体育の時に人数が足りない場合は、私も参加させていただくことがあります。

小学校の時と同じように、困ってそうな子がいたら、その場にいる大人として手助けをしますし、息子が1人でも大丈夫そうなら廊下に出て距離を取り少しずつ離れる練習も試みています(もちろん何かあればすぐ対応できる距離にはいます)。

パニックやけいれん発作時に先生方へ負担をかけないよう、現在も付き添い登校をしていますが、小学校の時ほど負担ではないのが、先生がこれまでいろんなお子さんを見てきて、さまざまなケースに柔軟に対応してきているので、大抵のことは受け入れてくださるからです。

「いろんなお子さんがいますからね!大丈夫ですよ!」

一番しんどかった時には否定的にも聞こえたこの言葉が、通信制高校の先生が言うと魔法の言葉のように感じます。いずれは1人通学を目指したいですが、まずは1人で授業を受けられるように。スモールステップではありますが、これからも少しずつ進んでいけたらと思っています。

息子のペースで、少しずつ前へ

2年後は……
2年後は……
Upload By 花森はな
通信制高校の説明会で私が必ず聞いていたのは「付き添い登校が可能かどうか」ということでした。それが叶わないと、息子は学校に行けなかったからです。実際入学してみて、ここまで手厚くサポートしていただけるとは思っていませんでしたが、不安なことや可能なこと、そして不可能なことは、事前にしっかり確認しておいた方がいいと思います。

現在の息子は、体調にかなり波がありますが、なんとか月に1〜2回のペースで学校に通っています。あれほど大変だった書字も、先日は全て一人でプリントを埋めることができて、1年生の時の担任の先生と廊下で喜び合いました。3年で卒業はさすがに難しいのですが、それは最初から覚悟しての入学でした。何年かかっても、自分のペースで学びながら、卒業してくれたらそれでいいと思います。そのための協力もサポートも惜しみませんし、これからも親子で歩み続けたいと思っています。
執筆/花森はな

専門家コメント 初川久美子先生(臨床心理士・公認心理師)

息子くんの通信制高校入学そしてその後の学校生活についてのコラムをありがとうございます。通信制高校は年々注目が高まっていて、各校それぞれ特色を打ち出しているように感じます。息子くんの選んだ学校のポイントの1つには「保護者の付き添い登校ができるか」があったのですね。通信制高校では、説明会のみならず個別相談などを経て出願することが多いですが、お子さんの事情(発達的な特性、体調、これまでの学校生活での困難さ、そして配慮いただきたいこと)を事前に相談し、学校の対応を確認しておくことが大事です。息子くんの選んだ学校は情報共有がスムーズ(どの先生も同じようにご理解くださっている)で、配慮も手厚そうですね。入学式の「サプライズ」は、ややヒヤッとした感じもありました。「良かれと思って」してくださることも、本人が受け止めきれない内容・量だとつらくなってしまうこともあります。息子くんは固まりながらも先生方の思いをキャッチできていてよかったです。できれば、なんらか「予告」(この学校では入学式は個別で行うことはよくある、先生方全員で入学を歓迎する気持ちを伝えたい等)があると、より安心だったかもしれませんね。(監修:臨床心理士・公認心理師 初川久美子先生)
外出不安のある息子が通信制高校を受験!児童精神科医アドバイスを活かした対策、試験当日までの道のりのタイトル画像

外出不安のある息子が通信制高校を受験!児童精神科医アドバイスを活かした対策、試験当日までの道のり

前の記事はこちら
https://h-navi.jp/column/article/35031081
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
児童支援最大化バナー

追加する

年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。