【宿泊学習体験談】ダウン症・小5息子の林間学校へ付き添い決定!「自家用車で3時間、お風呂は15分以内」たくさんのルール、指導にびっくり!
ライター:星きのこ
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こんにちは。星きのこです。
10歳になるダウン症の男の子、きいちゃんを育児中です。
きいちゃんは地域の小学校の特別支援学級に通っています。
きいちゃんは小学5年生……
5年生といえば、そう、林間学校……!
きいちゃん、5月に2泊3日の林間学校に行ってきましたー!
なんとか無事に終わった……
なんてあるハズがない!!
今回は林間学校(親つき)のレポートをお送りしたいと思います。
監修: 初川久美子
臨床心理士・公認心理師
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
臨床心理士・公認心理師。早稲田大学大学院人間科学研究科修了。在学中よりスクールカウンセリングを学び、臨床心理士資格取得後よりスクールカウンセラーとして勤務。児童精神科医の三木崇弘とともに「発達研修ユニットみつばち」を結成し、教員向け・保護者向け・専門家向け研修・講演講師も行っている。都内公立教育相談室にて教育相談員兼務。
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
「付き添いできてもらうことになります」親同伴⁉ダウン症の息子の林間学校
ダウン症のあるきいちゃん、一口にダウン症といっても、皆個性いろいろ、知的の幅もいろいろ。
うちのきいちゃん、かなりの問題児(多動あり)。
そんなわけで、きいちゃんが3年生の時から、私たち親は担任の先生からこう言われていました。
「きいちゃんがもっとできることが増えていかないと、林間学校は親御さんに(介助のため)付き添いで来てもらうことになります」
ええ……嘘でしょ⁉子どもだらけのところに親の私一人だけついていくのってかなり辛い……!
しかもうちの小学校の林間学校ってWi-Fiも繋がらない山の中で2泊3日……そこに親の自分だけ泊まり込みって過酷では……!?!?
と思ったのとともに、私たち家族から離れて泊まり体験をしたことのないきいちゃん。
5年生の林間学校で、初めて親から離れ、お友だちと先生だけの環境で、一回り大きくなって帰ってきてくれるのではないかと、私はつねづね楽しみにしてました。
それなのに、私が一緒についていくと意味がないのでは……!?
自立の機会になるのではと期待していた分、残念に思いました。
うちのきいちゃん、かなりの問題児(多動あり)。
そんなわけで、きいちゃんが3年生の時から、私たち親は担任の先生からこう言われていました。
「きいちゃんがもっとできることが増えていかないと、林間学校は親御さんに(介助のため)付き添いで来てもらうことになります」
ええ……嘘でしょ⁉子どもだらけのところに親の私一人だけついていくのってかなり辛い……!
しかもうちの小学校の林間学校ってWi-Fiも繋がらない山の中で2泊3日……そこに親の自分だけ泊まり込みって過酷では……!?!?
と思ったのとともに、私たち家族から離れて泊まり体験をしたことのないきいちゃん。
5年生の林間学校で、初めて親から離れ、お友だちと先生だけの環境で、一回り大きくなって帰ってきてくれるのではないかと、私はつねづね楽しみにしてました。
それなのに、私が一緒についていくと意味がないのでは……!?
自立の機会になるのではと期待していた分、残念に思いました。
実際、林間学校ってそういう場(子どもの自立を促す)だと思うのです。
ダウン症だから、障害があるから、その経験ができないの……?と正直、悲しくなりました。
ダウン症だから、障害があるから、その経験ができないの……?と正直、悲しくなりました。
林間学校付き添い決定!厳しいルールの数々にびっくり
親がついていく林間学校って意味あるのかな……教育委員会にも相談してみたほうがいいのかしら……
とモヤモヤしながら、あっという間に月日が過ぎ……
4年生最後の個人面談の時に、「5年生になったら林間学校がすぐにあります。きいちゃんの場合、親御さんの付き添いをお願いしたいと思っています」と担任の先生からきっぱりと言われてしまいました。
「○○ちゃん(その当時、きいちゃんより1学年上の5年生のお子さん)の親御さんも今年、付き添いに行かれました」と聞いて
そうか……○○ちゃんの親御さんもついていかれたのか……これはもう覚悟を決めるしかない!と、腹を括りました。
きいちゃんのためなら頑張るしかない……!!
そもそも、林間学校に行けることはきいちゃんにとっても貴重な機会なんだし……!
と、思ったのもつかの間、
「親御さんには、子どもたちのバスの後について、自家用車で来ていただきます。他県なので車で片道3時間かかります。公共交通機関の場合、宿は最寄りの駅から車で1時間かかります。バスも通ってないので、車でお願いします」
とのこと。
えええ、一緒のバスに乗っていけないのー⁉⁉
「水は1日ペットボトル1本こちらから支給します。お風呂はほかの子が全員入った後、22時から15分以内でお子さんと二人で入っていただきます。夜食やお菓子などは持参禁止です。登山の際にも付き添いお願いします。食事はこちらで用意します。ごはんとみそ汁のみおかわりできます。22時消灯です」
ぐ、軍隊………!?!?軍隊なのっ………!?!?!?
きいちゃんを介助しながらの厳しいスケジュール…大変すぎるっっっ!!!!
「登山する山は熊が生息していますが、朝、大砲をならして追い払います。今まで被害が出たことはありません」
!?!?!?!?∑(゚д゚lll)
次から次へと繰り出されるパワーワードの数々に不安しかない私でした……。
とモヤモヤしながら、あっという間に月日が過ぎ……
4年生最後の個人面談の時に、「5年生になったら林間学校がすぐにあります。きいちゃんの場合、親御さんの付き添いをお願いしたいと思っています」と担任の先生からきっぱりと言われてしまいました。
「○○ちゃん(その当時、きいちゃんより1学年上の5年生のお子さん)の親御さんも今年、付き添いに行かれました」と聞いて
そうか……○○ちゃんの親御さんもついていかれたのか……これはもう覚悟を決めるしかない!と、腹を括りました。
きいちゃんのためなら頑張るしかない……!!
そもそも、林間学校に行けることはきいちゃんにとっても貴重な機会なんだし……!
と、思ったのもつかの間、
「親御さんには、子どもたちのバスの後について、自家用車で来ていただきます。他県なので車で片道3時間かかります。公共交通機関の場合、宿は最寄りの駅から車で1時間かかります。バスも通ってないので、車でお願いします」
とのこと。
えええ、一緒のバスに乗っていけないのー⁉⁉
「水は1日ペットボトル1本こちらから支給します。お風呂はほかの子が全員入った後、22時から15分以内でお子さんと二人で入っていただきます。夜食やお菓子などは持参禁止です。登山の際にも付き添いお願いします。食事はこちらで用意します。ごはんとみそ汁のみおかわりできます。22時消灯です」
ぐ、軍隊………!?!?軍隊なのっ………!?!?!?
きいちゃんを介助しながらの厳しいスケジュール…大変すぎるっっっ!!!!
「登山する山は熊が生息していますが、朝、大砲をならして追い払います。今まで被害が出たことはありません」
!?!?!?!?∑(゚д゚lll)
次から次へと繰り出されるパワーワードの数々に不安しかない私でした……。
林間学校へ向けて厳しくなる学校の指導
そしてあっという間に月日は過ぎ、きいちゃんは5年生になり、5月の林間学校まであと2週間となりました。
林間学校に向けて、ますます学校での指導は厳しくなります。
「林間学校までに名札つけや洋服たたみなど、ちゃんと自分でできるようになっておきましょう」
分かる……分かるよ、私もそう思ってます……
小さい頃から何度も一緒に洋服たたみを練習しています……
でも、この子、たたむそばから放り投げてしまうこともあるんです……!!
林間学校に向けて、ますます学校での指導は厳しくなります。
「林間学校までに名札つけや洋服たたみなど、ちゃんと自分でできるようになっておきましょう」
分かる……分かるよ、私もそう思ってます……
小さい頃から何度も一緒に洋服たたみを練習しています……
でも、この子、たたむそばから放り投げてしまうこともあるんです……!!
繰り返される指導にとうとう私も、
「それができたら私も子どもも苦労してません……!できないから特別支援学級に通ってるんです……!」
……と、先生からしたら逆切れに近い魂の叫びをつい、声に出して言ってしまいました……。
定型発達の子どもなら、数回言えばできるであろう洋服たたみ……
きいちゃんは何度言っても、何回練習しても、ふざけてできない……
小さい頃から努力しているのに、あと2週間で完璧にやれなんて……
苦労も努力も分かってもらえないという悲しみが湧きでてきてしまったのです。
「それができたら私も子どもも苦労してません……!できないから特別支援学級に通ってるんです……!」
……と、先生からしたら逆切れに近い魂の叫びをつい、声に出して言ってしまいました……。
定型発達の子どもなら、数回言えばできるであろう洋服たたみ……
きいちゃんは何度言っても、何回練習しても、ふざけてできない……
小さい頃から努力しているのに、あと2週間で完璧にやれなんて……
苦労も努力も分かってもらえないという悲しみが湧きでてきてしまったのです。
林間学校に参加する前からの波乱ぶり。
その林間学校がどうなったかは、また別の機会にお話しできたらと思います。
執筆/星きのこ
その林間学校がどうなったかは、また別の機会にお話しできたらと思います。
執筆/星きのこ
専門家コメント 初川久美子先生(臨床心理士・公認心理師)
ダウン症のあるきいちゃんの林間学校に至るまでの、母きのこさんの思いのシェアをありがとうございます。
林間学校や宿泊移動教室に保護者の付き添いを求められることはあると思います。障害の度合いや学校側の支援対応できる人材面、お子さんが安心して参加するためなど理由はさまざまですが、どのくらいのどういった付き添いなのかは事前に学校とよく確認していただければと思います。場合によっては、自家用車で、子どもらが泊まる宿舎とも違うところで、何かあったときのために備えておくといった形もあります。お子さんが移動教室でどういったところを目標にして過ごすのかによっても保護者のサポートは変わってくると思います。きのこさんが当初思い描いてらしたように、「自立のための練習」は大目標であることに間違いはないですが、初めての宿泊移動教室でどこまでを目標にやっていくか。お子さん本人にとって、どういったあたりが達成可能な目標で、「できた!」「行ってよかった」になるかを学校とすり合わせておきたいところです。
さて、洋服たたみですが、前もって準備されていたことがまず何より素晴らしいです。特性のあるお子さんだと、本人に任せると大変なことになるから、日常生活を回していくために保護者がささっとやってしまう場合も多いため、移動教室直前になって焦りだすご家庭もあると思います。きのこさんの場合には、前もって練習されていたのですね。だからこそその難しさが分かるため、先生のコメントが刺さってしまったのですね。学校でも先生方から「洋服は自分でたたむ練習をしておこうね」等が本人にもなされるようになると、林間学校を楽しみにしている場合には本人のモチベーションがあがり、自分でやってみようと思う場合もあります。
きいちゃんの林間学校が実際どうだったのか、次のお話を楽しみにしています。(監修:臨床心理士・公認心理師 初川久美子先生)
林間学校や宿泊移動教室に保護者の付き添いを求められることはあると思います。障害の度合いや学校側の支援対応できる人材面、お子さんが安心して参加するためなど理由はさまざまですが、どのくらいのどういった付き添いなのかは事前に学校とよく確認していただければと思います。場合によっては、自家用車で、子どもらが泊まる宿舎とも違うところで、何かあったときのために備えておくといった形もあります。お子さんが移動教室でどういったところを目標にして過ごすのかによっても保護者のサポートは変わってくると思います。きのこさんが当初思い描いてらしたように、「自立のための練習」は大目標であることに間違いはないですが、初めての宿泊移動教室でどこまでを目標にやっていくか。お子さん本人にとって、どういったあたりが達成可能な目標で、「できた!」「行ってよかった」になるかを学校とすり合わせておきたいところです。
さて、洋服たたみですが、前もって準備されていたことがまず何より素晴らしいです。特性のあるお子さんだと、本人に任せると大変なことになるから、日常生活を回していくために保護者がささっとやってしまう場合も多いため、移動教室直前になって焦りだすご家庭もあると思います。きのこさんの場合には、前もって練習されていたのですね。だからこそその難しさが分かるため、先生のコメントが刺さってしまったのですね。学校でも先生方から「洋服は自分でたたむ練習をしておこうね」等が本人にもなされるようになると、林間学校を楽しみにしている場合には本人のモチベーションがあがり、自分でやってみようと思う場合もあります。
きいちゃんの林間学校が実際どうだったのか、次のお話を楽しみにしています。(監修:臨床心理士・公認心理師 初川久美子先生)
このコラムを書いた人の著書
きいちゃんはダウン症 完全版【単行本】
小学館
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
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