「給食が怖い」小4・ASD息子のSOS。熱心な指導が負担に…学校と探った安心できる過ごし方【読者体験談】
ライター:ユーザー体験談
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ASD(自閉スペクトラム症)の10歳の息子は、特定の見た目やにおい、食感のある食べ物がとても苦手です。食べるだけでなく、見るだけでも吐いてしまうこともあります。息子とは「無理に食べる」よりも、まずは「食べなくても、食卓にあって大丈夫」を目指してきました。
そんな中、学校での熱心な給食指導をきっかけに、息子が「給食が嫌だから学校に行きたくない」と言うようになってしまい……。【発達ナビではユーザーさんからの子育てエピソードを募集中!今回は「給食と偏食」についてのエピソードをご紹介します】
監修: 森 しほ
ゆうメンタル・スキンクリニック理事
ゆうメンタルクリニック・ゆうスキンクリニックにて勤務。産業医として一般企業のケアも行っている(産業医のご依頼を随時受付中)。
・ゆうメンタルクリニック(上野/池袋/新宿/渋谷/秋葉原/品川/横浜/大宮/大阪/千葉/神戸三宮/京都/名古屋):https://yuik.net/
・ゆうスキンクリニック(上野/池袋/新宿/横浜):https://yubt.net/
・横浜ゆう訪問看護ステーション(不登校、引きこもり、子育て中の保護者のカウンセリング等お気軽に):https://yokohama.yuik.net/shinyoko-houkan/
お子さんのプロフィール
- 年齢:10歳
- 診断名:ASD(自閉スペクトラム症)
- 診断時期:3歳
- エピソード当時の年齢:10歳
「食べられない」だけではなく、「見るだけ」でつらい
息子は小さい頃からひどい偏食でした。
特定の見た目やにおい、食感のあるメニューが苦手で、目に入っただけで気分が悪くなり吐いてしまいます。児童精神科に相談し、薬による治療も行いました。
わが家にとって食事は、単なる好き嫌いではなく、息子の不安や恐怖と深く結びついた大きな課題。目標は「食べなくてもいいから、そこに置いてあっても大丈夫になること」でした。
そんな息子が小学4年生の時の担任の先生は、給食を好き嫌いなく食べることにとても熱心な方でした。先生が息子のことを考えてくれているのは分かりました。実際、先生のかかわりで、少し食べられるようになったものもあります。そのことには感謝しています。
でも同時に、困りごともたくさん出てきました。
特定の見た目やにおい、食感のあるメニューが苦手で、目に入っただけで気分が悪くなり吐いてしまいます。児童精神科に相談し、薬による治療も行いました。
わが家にとって食事は、単なる好き嫌いではなく、息子の不安や恐怖と深く結びついた大きな課題。目標は「食べなくてもいいから、そこに置いてあっても大丈夫になること」でした。
そんな息子が小学4年生の時の担任の先生は、給食を好き嫌いなく食べることにとても熱心な方でした。先生が息子のことを考えてくれているのは分かりました。実際、先生のかかわりで、少し食べられるようになったものもあります。そのことには感謝しています。
でも同時に、困りごともたくさん出てきました。
先生の熱心さはありがたい。でも「ひと口だけ」が息子には重すぎて
苦手なものを食べればお楽しみがある「給食トライ」
クラスでは、給食にまつわる取り組みがありました。一定期間行われる「給食トライ(仮名)」です。苦手なものでもひと口食べてみる。できたらシールを貼る。ゴールまで行けたらお楽しみがある。そういう企画です。
息子は、最初は前向きでした。シールを集めたかったようで「がんばるぞ!」と意気込んでいました。私も応援したい気持ちはありましたが、心の中は「大丈夫なのかな……」という不安でいっぱいでした。
ある日のことです。息子は見たことのない服に着替えて帰ってきました。
「どうしたの?」と聞くと、悲しそうな顔で「今日は吐いてしまったんですよ」「〇〇を食べて吐いたんです」とだけ話してくれました。
夕方、先生から電話がありました。
「今、給食トライをやっていまして、無理に食べさせてしまい、吐いてしまいました。これからは、もう少し様子を見ながら、吐きそうな場合は下げるようにします」
先生が正直に連絡してくださったことは、ありがたかったです。
でもその一方で、私は胸がぎゅっとなりました。
やっぱり、「ひと口だけ」もつらかったんだ。頑張ったのに、吐くほどだったんだ。
そう思いました。
息子は、最初は前向きでした。シールを集めたかったようで「がんばるぞ!」と意気込んでいました。私も応援したい気持ちはありましたが、心の中は「大丈夫なのかな……」という不安でいっぱいでした。
ある日のことです。息子は見たことのない服に着替えて帰ってきました。
「どうしたの?」と聞くと、悲しそうな顔で「今日は吐いてしまったんですよ」「〇〇を食べて吐いたんです」とだけ話してくれました。
夕方、先生から電話がありました。
「今、給食トライをやっていまして、無理に食べさせてしまい、吐いてしまいました。これからは、もう少し様子を見ながら、吐きそうな場合は下げるようにします」
先生が正直に連絡してくださったことは、ありがたかったです。
でもその一方で、私は胸がぎゅっとなりました。
やっぱり、「ひと口だけ」もつらかったんだ。頑張ったのに、吐くほどだったんだ。
そう思いました。
おかわりは「苦手なものをひと口食べる」が条件
給食トライとは別に、普段からのルールとして、「給食で何かをおかわりしたい場合は、苦手なものでもひと口は食べる」というものもありました。
先生からは「ほかのお子さんの手前、息子さんだけ好きなものばかり食べておかわりすることはできません」と説明されました。クラス全体のことを考えると、先生の言っていることも分かります。だから息子には、「無理ならおかわりはあきらめよう」と話しつつ、先生には「つらそうなときはトラウマになってしまうので、無理はさせないでいただきたいです」と伝えていました。
でもある日、息子は好きなものをおかわりしたかったようで「おかわりをするなら」と苦手なものをひと口食べることになったそうです。でも、やはりそれがつらくて吐いてしまいました。
また、おかわりをしない日でも、先生から「これ、ひと口食べてみよう」とすすめられ、吐いてしまうこともありました。
先生は、とにかくひと口、少しでも食べられるようになってほしいという気持ちが強かったのだと思います。私も、その気持ちは分かります。食べられるものが増えてほしい。給食で困らないようになってほしい。栄養面も心配。
でも、息子の場合は「少しずつ食べれば慣れる」という段階ではないように感じていました。本当に苦手なものは、今も苦手なままです。無理に食べることで、拒否感や恐怖が強くなってしまうのではないか。そのことが心配でした。
しかし先生から「学級のルールなんです」と言われると、私はそれ以上、何と言えばいいのか分からなくなってしまいました。
先生からは「ほかのお子さんの手前、息子さんだけ好きなものばかり食べておかわりすることはできません」と説明されました。クラス全体のことを考えると、先生の言っていることも分かります。だから息子には、「無理ならおかわりはあきらめよう」と話しつつ、先生には「つらそうなときはトラウマになってしまうので、無理はさせないでいただきたいです」と伝えていました。
でもある日、息子は好きなものをおかわりしたかったようで「おかわりをするなら」と苦手なものをひと口食べることになったそうです。でも、やはりそれがつらくて吐いてしまいました。
また、おかわりをしない日でも、先生から「これ、ひと口食べてみよう」とすすめられ、吐いてしまうこともありました。
先生は、とにかくひと口、少しでも食べられるようになってほしいという気持ちが強かったのだと思います。私も、その気持ちは分かります。食べられるものが増えてほしい。給食で困らないようになってほしい。栄養面も心配。
でも、息子の場合は「少しずつ食べれば慣れる」という段階ではないように感じていました。本当に苦手なものは、今も苦手なままです。無理に食べることで、拒否感や恐怖が強くなってしまうのではないか。そのことが心配でした。
しかし先生から「学級のルールなんです」と言われると、私はそれ以上、何と言えばいいのか分からなくなってしまいました。
学校は好き。でも給食が怖い……「給食が嫌だから学校に行きたくない」と言うように
やがて息子は「給食が嫌だから学校に行きたくない」と言うようになりました。
献立表を見ながら、苦手なメニューが出る日には特に行きたくないと強く訴えてきました。
学校自体は好きなのです。それなのに、給食が原因で学校に行きたくないと思ってしまう。それがとてもかわいそうでした。
私は「行くか、行かないか」だけで考えるのではなく、「給食の時間をどうしたら過ごせるか」を一緒に考えようと伝えました。
「苦手なメニューの日は、お弁当を持って行こう」
「別室で食べよう」
「給食の時間だけ、私が付き添うよ」
そう提案すると、息子は「それなら大丈夫」と言ってくれて、ほっとしました。
私は先生に「どうしても苦手なメニューの日は、別室でお弁当を食べさせてもらえないでしょうか」とお願いしました。必要なときは、私も給食の時間に付き添うからと。
先生からは「食べないから苦手なままなんだと思うんです。少しでも食べていけば、食べられるものが増えていくんじゃないでしょうか」と言われました。
確かに、その通りなのかもしれません。でも今の息子は、無理をしても難しいものは難しいんだ、そう思いました。
じっくり話し合いを重ね、パーテーション、お弁当持参、親の付き添いなどについて許可をいただきました。けれども「完全に大丈夫です」という雰囲気ではなく、「少しの期間ならいいですよ」という印象もあり、お願いしづらさは残りました。
献立表を見ながら、苦手なメニューが出る日には特に行きたくないと強く訴えてきました。
学校自体は好きなのです。それなのに、給食が原因で学校に行きたくないと思ってしまう。それがとてもかわいそうでした。
私は「行くか、行かないか」だけで考えるのではなく、「給食の時間をどうしたら過ごせるか」を一緒に考えようと伝えました。
「苦手なメニューの日は、お弁当を持って行こう」
「別室で食べよう」
「給食の時間だけ、私が付き添うよ」
そう提案すると、息子は「それなら大丈夫」と言ってくれて、ほっとしました。
私は先生に「どうしても苦手なメニューの日は、別室でお弁当を食べさせてもらえないでしょうか」とお願いしました。必要なときは、私も給食の時間に付き添うからと。
先生からは「食べないから苦手なままなんだと思うんです。少しでも食べていけば、食べられるものが増えていくんじゃないでしょうか」と言われました。
確かに、その通りなのかもしれません。でも今の息子は、無理をしても難しいものは難しいんだ、そう思いました。
じっくり話し合いを重ね、パーテーション、お弁当持参、親の付き添いなどについて許可をいただきました。けれども「完全に大丈夫です」という雰囲気ではなく、「少しの期間ならいいですよ」という印象もあり、お願いしづらさは残りました。
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