おにぎりをおかずに白飯を食べる
6日目。体調も戻り、タケルは「今日こそスーパーで総菜を買おう」と決意しました。
ところが、この日も台風の影響で商品が入荷しておらず棚は空っぽ。
結局また件のコンビニへ戻り、おにぎりと白いパックご飯を買い、おにぎり1個分の具をおかずに白飯を食べたそうです。
結局また件のコンビニへ戻り、おにぎりと白いパックご飯を買い、おにぎり1個分の具をおかずに白飯を食べたそうです。
7日目は雨がやみ、ここぞとばかりにフィールドワークを頑張りました。
しかしホテルへ戻る頃には、まためまい。
「これは水分不足だ!」
ホテルで水をたくさん飲んで一安心……と思ったら、今度は足がつったそうです。どうやら塩分まで不足していたようでした。
「これは水分不足だ!」
ホテルで水をたくさん飲んで一安心……と思ったら、今度は足がつったそうです。どうやら塩分まで不足していたようでした。
「どうしたらいい?また足がつるかもしれないから外に出るのは嫌。ルームサービスは非常に高いので頼みたくない」
と電話がかかってきたので
「ホテル内の自動販売機でオニオンスープかスルメを買ってください」
と、伝え、これでなんとか事なきを得ました。
と電話がかかってきたので
「ホテル内の自動販売機でオニオンスープかスルメを買ってください」
と、伝え、これでなんとか事なきを得ました。
何気ない日常を支えてくれるもののありがたさ
そして最終日。
午前中にフィールドワークを終え、午後は空港で仕事の続きをしながら、やっと「まともなごはん」にありつけました。
午前中にフィールドワークを終え、午後は空港で仕事の続きをしながら、やっと「まともなごはん」にありつけました。
その時タケルは
「お水!ありがてえ!」
「味のついた汁もの!!ありがてえ!」
「血糖値をギュッとあげてくれる甘いもの!!ありがてえ!」
「飲食店ってすごいんだ!」
今まで当たり前だと思っていた食環境のありがたさを、しみじみ実感したそうです。
「お水!ありがてえ!」
「味のついた汁もの!!ありがてえ!」
「血糖値をギュッとあげてくれる甘いもの!!ありがてえ!」
「飲食店ってすごいんだ!」
今まで当たり前だと思っていた食環境のありがたさを、しみじみ実感したそうです。
親としては心配の連続でしたが、一人で行程を組んで研究をやり遂げ、失敗を糧にして生活を振り返ることのできた今回の旅は、タケルにとって良い経験になっただろうと思います。
執筆/寺島ヒロ
専門家コメント 室伏佑香先生(小児科医)
初めての一人でのフィールドワークを最後までやり遂げたタケルさん。数々のハプニングも含めて、大きな学びのある旅になりましたね。興味のあることに集中するあまり、空腹や疲労といった身体からのサインを見落としたり、食事の優先順位が下がったりすることは、誰にでもありますよね。神経発達症のある方では、集中の切り替えの難しさや身体感覚への気づきにくさなどから、こうした傾向がより強く表れることがあります。
また、栄養についての知識があっても、その場の状況に合わせて具体的な行動へ結びつけることは、別の難しさを伴います。今回の経験を振り返り、次に向けた工夫につなげられたことも、タケルさんにとって大きな成長ですね。(監修:小児科医 室伏佑香先生)
また、栄養についての知識があっても、その場の状況に合わせて具体的な行動へ結びつけることは、別の難しさを伴います。今回の経験を振り返り、次に向けた工夫につなげられたことも、タケルさんにとって大きな成長ですね。(監修:小児科医 室伏佑香先生)
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
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