中高のクラスでは、「変わり者」がいることが当たり前だった。
編集部:岩本さんは中高一貫の男子校に通っていたと伺いました。友人が間違っていることをすれば、真正面から「ダメだよ」と注意をするようなお子さんだったそうですが、クラスではどんな存在だったのでしょう?
岩本:特に目立つわけでもなく、友人も数人いて、普通でしたね。
今思えばとても恵まれていたのですが、変わり者がいることが当たり前のクラスでした。
ものすごく静かな奴も、ちょっと変わった奴も、自然に生息しているといいますか。(笑)
だから、真面目に「ルールはルールだよ」なんて言ってしまう僕も、その点では全然困らなかったんですよね。
岩本:特に目立つわけでもなく、友人も数人いて、普通でしたね。
今思えばとても恵まれていたのですが、変わり者がいることが当たり前のクラスでした。
ものすごく静かな奴も、ちょっと変わった奴も、自然に生息しているといいますか。(笑)
だから、真面目に「ルールはルールだよ」なんて言ってしまう僕も、その点では全然困らなかったんですよね。
編集部:そうなんですね、いいクラスですね。勉強の方はどうでしたか?
岩本:ちょっと出来る、くらいです。国語は学年トップの時もありました。
勉強するのは試験前だけで、特に勉強を頑張ったというつもりはないのですが、宿題などはそこそこ真面目にやっていましたね。
決められたことはきちんとやるものだと、なんの疑いもなく取り組んでいました。
編集部:国語が得意だったんですね!アスペルガーの傾向が強いと、想像するのが苦手で国語の読解で苦戦する、なんて聞きますが・・・
岩本:そうですよね。ゼロから想像して絵を描いたりするのは苦手なのですが、読解はできました。
本をたくさん読んでいたからかもしれません。入学祝いに親戚が図書券をくれまして、三国志などの歴史の本を買いました。
気に入った本は繰り返し、何度も何度も読んでいましたね。
通学の電車で本を読んでは、しょっちゅう乗り過ごしていました。内容は全部知っているのに。(笑)
岩本:ちょっと出来る、くらいです。国語は学年トップの時もありました。
勉強するのは試験前だけで、特に勉強を頑張ったというつもりはないのですが、宿題などはそこそこ真面目にやっていましたね。
決められたことはきちんとやるものだと、なんの疑いもなく取り組んでいました。
編集部:国語が得意だったんですね!アスペルガーの傾向が強いと、想像するのが苦手で国語の読解で苦戦する、なんて聞きますが・・・
岩本:そうですよね。ゼロから想像して絵を描いたりするのは苦手なのですが、読解はできました。
本をたくさん読んでいたからかもしれません。入学祝いに親戚が図書券をくれまして、三国志などの歴史の本を買いました。
気に入った本は繰り返し、何度も何度も読んでいましたね。
通学の電車で本を読んでは、しょっちゅう乗り過ごしていました。内容は全部知っているのに。(笑)
特性ゆえの友人との衝突。でも、大きな躓きにはならなかった。
編集部:先ほど、「正直なことしか言えなかった」とお聞きしましたが、その結果周囲の友人と衝突することはなかったのですか?
岩本:うーん。そうですねぇ。
思い返すと、正しい事を正しく言い切ってしまい友人とぶつかる事は、多かった気もします。(笑)
「あいつなんだよ、いい顔しやがって」と言われても、「え、でもルールはルールだよね」と真顔で言ってしまうんです。
編集部:友人と衝突したとき、その関係は修復できたのでしょうか?
岩本:もうダメでしたね、僕。相手も僕に対して良い気持ちではないだろうな、という先入観が強く、気まずくなってしまう。
おそらく、その後一度も話していないかと思います。(笑)
編集部:そうなんですね、「仕方ない」と割り切ってらしたのですか?
岩本:いや、あの時は結構つらかったと思います。
特に部活の仲間との衝突が多かったのですが、高校時代というのは部活が生活の大半だったので、ストレスフルでした。僕の視野が広ければ、「色んな価値観があるんだろうな」と妥協できたのかもしれないけど。
ただ、衝突して辛い思いはしていましたが、ものすごく困っていたわけではありませんでした。高校生らしい衝突の範囲でしたから。
岩本:うーん。そうですねぇ。
思い返すと、正しい事を正しく言い切ってしまい友人とぶつかる事は、多かった気もします。(笑)
「あいつなんだよ、いい顔しやがって」と言われても、「え、でもルールはルールだよね」と真顔で言ってしまうんです。
編集部:友人と衝突したとき、その関係は修復できたのでしょうか?
岩本:もうダメでしたね、僕。相手も僕に対して良い気持ちではないだろうな、という先入観が強く、気まずくなってしまう。
おそらく、その後一度も話していないかと思います。(笑)
編集部:そうなんですね、「仕方ない」と割り切ってらしたのですか?
岩本:いや、あの時は結構つらかったと思います。
特に部活の仲間との衝突が多かったのですが、高校時代というのは部活が生活の大半だったので、ストレスフルでした。僕の視野が広ければ、「色んな価値観があるんだろうな」と妥協できたのかもしれないけど。
ただ、衝突して辛い思いはしていましたが、ものすごく困っていたわけではありませんでした。高校生らしい衝突の範囲でしたから。
社会に出て初めて知った「自分には出来ない事がある」
編集部:岩本さんは、新卒から営業をご担当されたと前回お伺いしました。電話を取ることが、どんなに努力しても上手くいかなかったと・・・
岩本:はい、社会に出てはじめて、一生懸命取り組んでいるのにどうにもならないという事を経験しました。
「ただ自分の努力が足りないからだ」と、とにかく必死に努力しました。ビジネスマンとして結果をきちんと出したいと思い、色々と勉強しながら、なんとか続けておりました。
たとえば苦手なプレゼンであっても、しっかり準備をしていれば結果が出せるということもわかり、出来ないことばかりではなかったのですが、何年か経ったときに無理をし続けたことが体調に出はじめました。
編集部:そうでしたか。
岩本:はい、社会に出てはじめて、一生懸命取り組んでいるのにどうにもならないという事を経験しました。
「ただ自分の努力が足りないからだ」と、とにかく必死に努力しました。ビジネスマンとして結果をきちんと出したいと思い、色々と勉強しながら、なんとか続けておりました。
たとえば苦手なプレゼンであっても、しっかり準備をしていれば結果が出せるということもわかり、出来ないことばかりではなかったのですが、何年か経ったときに無理をし続けたことが体調に出はじめました。
編集部:そうでしたか。
岩本:仕事が遅く、残業が多くなる中で胃痛やめまいがして、ようやく「どうやら自分はしんどかったらしい」と気づいたのです。(笑)
仕事ができないことが、しんどい。「しっかり仕事をしたいのに、なんでこんなに思うようにできないんだ」と本当に困っていました。
編集部:なるほど。
岩本:そこでもう限界だと思いつめて、命の電話にお世話になった事もありました。電話を終えてから、遅刻はしたもののきちんと仕事へ向かったのですが。(笑)
変に真面目なんですよね。どんなに体調が悪くても仕事しなきゃ、遅刻しても会社に行くべき、転職しても結果をだすべき、と力が入りすぎていたようです。その時期に、うつ病と診断されました。
「特性を活かすだけでは、絶対に生きづらさは解消しない」」をお届けいたします。