「初めて」が大の苦手!そんな息子から学んだわが家の子育てモットーとは

ライター:くろろ
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我が家の二男は、初めて体験すること、先の見通しが見えないことが大の苦手。無理に体験させようとすると異常なまでの拒否反応を示します。
『沢山の経験をさせてあげたい!』そう思う私が、どう接してきたかについて、特に大変だった3歳の頃を振り返りながら、紹介したいと思います。

初めての事はいつも…「イヤ~!」

3歳といえば、行事が増えるころ。
これまで以上に新しい経験を培う時期ではないでしょうか。

初めてのことがたくさんあり、子どもにとってはワクワク半分不安半分。
子どもの成長がたくさん見られる素敵な時期だと思います。

ですが…。
息子にとっては、その行事が不安を呼ぶものでしかなく、本当に大変でした。

・初めてのクリスマス会の劇は、劇や歌の練習にすら参加できず、当日は欠席。
・初めての卒園式も、練習にすら参加できず、当日は欠席。
・初めての親子遠足は、みんなが乗るバスに乗ることができず、バスを自家用車で追いかけました…。


新しい経験をワクワクしながら待つ子どもたちの横で「ヤダ~!、できない~!」と大きな声で騒ぐ息子。

私も、保育園の担任の先生もかなり手を焼いたものでした。

バスに乗ってみよう!その時息子は…

そんなある日「バスに乗ってみよう!」と誘ってみました。
絵本でバスに興味を持ち始めており、「行けるかも?」とかすかな期待をもっていたのですが・・・

「イヤっ!」

拒絶しつつも、出かける準備を進めると、意外にも玄関で靴を履く息子。
そうかと思えば、自宅を出るとエレベータ手前で「かえろうか」と言い、引きかえす。
自宅まで戻り玄関の直前で「いこうか」と再びエレベータへ向かう息子。

下の駐車場まで歩いて、再び「かえろうか」と息子。
自宅に向かう途中、体をくるりと返してバス停のある道路の方へ進み始めるのです。

バスに興味はあるようですが、何かが怖い様子。
「行きたい、でも怖い」という気持ちがグルグル回っているのが良く分かりました。

結局、6回自宅とバス停の間を行ったり来たり。

なるほど、実は大事な一歩なのかも?

しかしこの経験は決して無駄ではありませんでした。

しばらくしてバスに乗る機会が巡って来た時、迷わずまっすぐバスに乗れたのです。
バスに乗るのって、こんなに簡単だったんだと思ってしまうほど、簡単に。

初めてのことがすんなり出来るのも嬉しいこと。
ですが、息子を見ていると「結果がどうであれ、本人はそれなりに何かを学んでいるのかな」と思えてきます。

はじめの一歩は大変でも、バスの出来事のように2回目はスムーズなことも多いのです。
もしかしたら、初回の『イヤイヤ』行動は、本人なりに下調べをしている行動なのかもしれません。
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