理由が分かれば、工夫ができる。私たち親子の「視覚優位」の話
ライター:鈴木希望
「視覚優位」と「聴覚優位」、どちらも発達障害の診断を受けてから知った言葉でした。「わたしは人の顔を覚えるのが苦手だし、聴覚過敏もあるからきっと聴覚優位型なんだ!」と漠然と思っていたのですが、判断材料はそういったことだけではなかったのです。そして、優位な感覚がどちらかなのかをなんとなくでも知っていると、暮らしやすくなると気付いたのはごく最近なのでした。
ある日息子が「ご飯の量を変えてほしい」と言ってきた
息子が通っている保育園は、米飯は各自持参、おかずだけ園で用意される半給食です。
ある日息子から「ご飯の量を少し増やして欲しい」との要望がありました。
しかし、「少し」と言われても、どのぐらいの増量すればいいんのかわからない発達障害のあるわたし。自分なりの「適当」で入れたら、それはかなり多かった様子で「あの半分ぐらいにして欲しい」と頼まれました。
次の日、ちゃんと半分の量に調節して持たせたのですが、帰宅した息子は「ご飯、半分になってなかったね」と言うのです。
わたし「あれ?まだ多かった?」
息子「それじゃあ足りないけど、半分にしてよ」
…え?足りないけど半分にしてってどういうこと???
息子「だから、足りなくなるから減らさないで。でも半分にしてよ」
わたし「??????」
全く意味がわかりません。
「だからさぁ、半分っていうのは、こうじゃなくて…
ある日息子から「ご飯の量を少し増やして欲しい」との要望がありました。
しかし、「少し」と言われても、どのぐらいの増量すればいいんのかわからない発達障害のあるわたし。自分なりの「適当」で入れたら、それはかなり多かった様子で「あの半分ぐらいにして欲しい」と頼まれました。
次の日、ちゃんと半分の量に調節して持たせたのですが、帰宅した息子は「ご飯、半分になってなかったね」と言うのです。
わたし「あれ?まだ多かった?」
息子「それじゃあ足りないけど、半分にしてよ」
…え?足りないけど半分にしてってどういうこと???
息子「だから、足りなくなるから減らさないで。でも半分にしてよ」
わたし「??????」
全く意味がわかりません。
「だからさぁ、半分っていうのは、こうじゃなくて…
「こうなんだよ!!!!」
…そうか!視覚で「半分」を感じたかったのか!
他人からしたらどうでもいいことですが本人にしたら大事なことなんですよね。翌日は彼の要望どおり「半分」にしてお弁当を持たせました。
他人からしたらどうでもいいことですが本人にしたら大事なことなんですよね。翌日は彼の要望どおり「半分」にしてお弁当を持たせました。
人の感覚には「優位性」があるらしい
後日、この話を笑いながら友人に話したところ、
「ハル君は視覚優位なのかもしれないね。」
と一言。
■視覚優位型
目で見て理解することが得意。言葉のみの説明は理解しにくい
■聴覚優位型
耳から入る情報を理解することが得意。文字や図形を正しく認識しにくい
と、いうことらしいのです。
確かに息子は、言葉での指示や依頼、誰かとの会話の内容などは忘れがち。
一方で、漫画やアニメ、訪れた場所の風景、図や文字にして説明したことなどは、まるで撮影したものを見ているかのように細かく覚えていることもあります。
「なるほど……言われてみればそうだね、ハルは視覚優位だ」
「ハル君は視覚優位なのかもしれないね。」
と一言。
■視覚優位型
目で見て理解することが得意。言葉のみの説明は理解しにくい
■聴覚優位型
耳から入る情報を理解することが得意。文字や図形を正しく認識しにくい
と、いうことらしいのです。
確かに息子は、言葉での指示や依頼、誰かとの会話の内容などは忘れがち。
一方で、漫画やアニメ、訪れた場所の風景、図や文字にして説明したことなどは、まるで撮影したものを見ているかのように細かく覚えていることもあります。
「なるほど……言われてみればそうだね、ハルは視覚優位だ」
息子は視覚優位。さてわたしは…?
息子は視覚優位とわかったところで、今度はわたしの話。
人の顔をなかなか覚えられず聴覚過敏も強いため、おそろらく聴覚優位型なのだろうと思っていました。そのときは。
改めて調べていたところ、こんな記事に出会いました。
読み進めると「あれ?視覚優位型なのかも」と…
人の顔をなかなか覚えられず聴覚過敏も強いため、おそろらく聴覚優位型なのだろうと思っていました。そのときは。
改めて調べていたところ、こんな記事に出会いました。
読み進めると「あれ?視覚優位型なのかも」と…
視覚優位な人って!?
・視覚で直接ものみて考えることができるらしく、自身の頭の中の映像を使って思考する空間認知が得意
・ものの名前を覚えることなく、脳裏に映像を描いて考えている
・幾何とか図形の問題は得意
・同時処理・・・視覚的に全体をイメージできるので、1度に多くの情報を処理することができる
・読み書きは苦手
読み書きは得意であるものの、全体的に当てはまることが多い印象。
更に読み進めると、「ああ、わたしはやっぱり視覚優位型だったんだ!」と感じる記述がありました。
このブログの著者は、聴覚優位。自分自身のことをこんな風に書いているのです。
更に読み進めると、「ああ、わたしはやっぱり視覚優位型だったんだ!」と感じる記述がありました。
このブログの著者は、聴覚優位。自分自身のことをこんな風に書いているのです。
キリンを書こうとしたとき、キリンが映像として全く頭の中に出てこないんです僕の場合。
それはおそらく僕が普段、映像ではなく言語を通して思考をしているからだと思います。
キリンを絵でかこうとすると、キリンの映像ではなく、でかい!葉っぱ食べる!足が細長い!
このように言語が出てくるんです。
この文章を読んで本当に驚きました。私と正反対だからです。
私は「キリンを描いて」と言われると映像が浮かびます。
この方のように「でかい!葉っぱ食べる!足が細長い!」といったキーワードは、具体的な特徴は?と聞かれなければ出てこないのです。
私は「キリンを描いて」と言われると映像が浮かびます。
この方のように「でかい!葉っぱ食べる!足が細長い!」といったキーワードは、具体的な特徴は?と聞かれなければ出てこないのです。