思い返すと、自分より先に職場の人は気づいていた

理由が分かれば、工夫ができる。私たち親子の「視覚優位」の話の画像
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「ハルって、本当に言っただけだと伝わらないことが多いんだよな~」

そんな風に笑っていたわたし。
ふと振り返ってみると、以前の職場でこんな事がありました。

飲食店で働いていたわたしは、お膳に料理を並べるのが苦手でパニックになることがしばしばありました。
飯碗は左、汁椀は右、主菜と副菜の並びはこうで、魚の向きは…と、1つずつ問われれば「こうです」と答えられるのに…。

見かねた上司がわたしを調理場に呼びました。そこには料理を並べ終えたお膳が。

「のんちゃんには言葉で教えるより、見せたほうが絶対早いと思って。図をスケッチしてもいいよ」

完璧に覚えられたわけではありませんが、このとき言葉で指導される以上にすんなりと頭に入ってきたのを覚えています。

それ以降も職場では「写真に撮って、覚えられるまで見ながらやっていいよ」と上司や先輩が勧めてくれ、「言われたことを頭に叩き込まなければ!」というプレッシャーを感じることなく仕事を楽しめたのでした。

自分が気付くより先に「鈴木希望は視覚優位型だ」と認識してくれていたんですね。

特性を知った今、働き方の工夫ができています

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現在はライターの仕事をしており、スケッチや写真を使って覚える必要も減りました。

ただ、電話での打ち合わせでは、どんなにしっかり聞いていても必ず聞きもらしがあります。「電話を聞きながらメモを取る」ということもかなり苦手。

ですから、先に資料を送って頂き、確認してから電話で打ち合わせをするよう、打診しています。こうすると、「あれって何でしたっけ?」ということが減り、スムーズに進行できるようになった…気がします。(笑)

息子のお弁当の件しかり、わたしの働き方しかり、自分自身の感覚の優位性をなんとなくでも知っておくと日常生活や仕事がちょっぴり楽になるかもしれませんね。

発達障害がなくても、感覚の優位性は人それぞれ違ってあるそうですから、兄弟や上司、そして自分自身の優位性、あなたも観察してみてはいかがでしょうか?
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知ってよかった!頭の良さや覚え方に関係する「認知特性」の話


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