母として幸せな瞬間。それは「どろんこズボンを大量に洗う」でした

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長男がついに保育園に入園!今や毎日3本はどろんこのズボンを着替えて持ち帰ってきます。それを「大変だ」と言いながら洗う幸せを今、ひしひしと感じている理由とは……

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公園に連れて行くのが怖かった日々

我が子は長男次男ともに発達障害があります。
今となっては少々落ち着いてはきたものの、ほんの1年前までは冗談じゃなく毎日が「命の危険」にさらされる日々でした。

命の危険ってまた大袈裟な、と定型発達児の親御さんは笑って仰いますが、このコラムをご覧くださっている方の大半が「わかるわかる」と共感してくださるのではないでしょうか。

ドアを勝手に開けて飛び出す、手を振り払って車道に出る、電車を触ろうと試みる、とりあえず登る……

よくぞ今まで子どもも私も無事だったなと思います。

公園でブランコに突進すること2回ずつ。そして誰もいなくなった。

そんな二人を連れての外出は正直億劫でしかありませんでしたが、親として失格のような気がするので奮起して近所の公園に出向いたりもしてみました。
しかしすでに出来上がった「公園ママ友」の輪に入ることは、自己紹介の段階から説明が多くなりそうであまりに困難なのでした。

そして当然左右に別れて走り出す我が子たち、どちらを先に捕まえるのか判断力が問われます。

まずは右から攻め込み次男を確保。その隙に長男が走って向かっていたのは、あろうことか小学生が漕いでいるブランコでした。
「止まって!!!」

叫び声もむなしく長男はブランコに激突し、こちらが悪いのに漕いでいた子とお母様に謝らせてしまいました。

そして気まずい表情でブランコを漕いでいた子とお母様は公園を後にし、その状況を遠目に見ていた人々も潮が引くように去って行き、公園には私たち3人だけになりました。

結局ちょっとたんこぶができた程度で済みましたが、私は猛省し二度と私一人で公園には連れて行くまいと誓いました。

…が結局この一件のあと、主人と二人で子どもを連れていたにもかかわらず、長男1回&次男2回もブランコ激突事件を起こし、公園や園庭から人を消し去ることとなりました。

いっぱい遊ばせてあげたい。でも無理。

「公園でしっかり遊ばせないと夜寝なくって……」
なんていう定型発達児のお母さんの言葉を聞いて「羨ましいな」と思ったものです。

うちの子が夜なかなか寝ないのは私が公園に連れて行かないからだ、と自分を責めました。
でも、またブランコにぶつかったり、ジャングルジムから落ちたり、滑り台から落ちたりするんじゃないかと思うと、公園に行くのが怖くて。

そして何より他のお母さんの気まずそうな視線や、誰もいなくなった後の寂しい公園にいるのが辛くて。
結局近所の公園で遊んだ経験は数えるほどしかないまま、子どもたちは保育園に入園しました。

汚れたズボンは楽しく遊んだ証拠。大量の洗濯物さえ嬉しく思える毎日!

保育園に入ってしばらくは子どもが持ち帰る洗濯物も少なく、「楽だな〜」と思っていたほどでした。

しかし最近になって、特に長男のズボンの持ち帰り本数が増え、1日に3回は泥だらけのズボンを着替えてくるようになりました。
ときどきポケットに石ころが入っていたり、大量の砂が出てきたり……。
私が経験させてあげられなかったことを今保育園でたくさん経験できているようで、罪悪感が薄まりました。

今では毎日ズボンが何本汚れて帰ってくるかを「どれだけ楽しく遊んだか」のバロメーターがわりにして、本数を数えるのを楽しみにしています。

ちなみに保育園にはブランコが無く、安心です(笑)

お母さんたちの中にはきっとすべてを「私がやらなければ」と思ってしまっている方もいるのではないでしょうか。

でも、私たち母親以外の手で育ち、学ぶ時間もとっても大切だったんだなと感じています。
あの頃私だけではどうにもできなかった罪悪感をズボンの泥と一緒に洗い流す毎日。いまだ一人で公園には連れて行きませんが、それでもいいんだと思えています。

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