発達が気になる息子が「IQの壁」を超え療育手帳を取得するまで

ライター:かず
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IQの壁で息子の療育手帳が取得できない現実に愕然とした私の経験をご紹介します。

療育手帳で、そんなサポートも受けられるの?

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3歳の時に発達の遅れを指摘されていた息子はこだわりが強く、思い通りにならないとパニックになることも。

日々の生活に私は疲れ果てていました。

そんな時、息子と同じクラスのお友達の家に、ヘルパーさんが毎日来ているという話を耳にしました。

児童相談所で療育手帳を取得し、様々な福祉サービスを受けているのだと教えてくれました。

もし、ヘルパーさんが1時間だけでも、週1~2回だけでも、我が家に来てくれたら…

その1時間だけでも家事が進むかもしれない。

お茶の一杯も飲めるかもしれない。

そう思った私は、1年ぶりに児童相談所へ息子を連れていく決心をしました。

療育手帳を取得すべく、児童相談所へ

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児童相談所にいくと、

「今回、療育手帳を取得されたい、ということですね。こちらへどうぞ」

と、地域の担当者に案内され息子は発達検査を受けました。

その間、私は生活面の聞き取り調査を受けていました。

身支度やトイレの自立ができているか?など基本生活の質問に答えました。

最後に、息子はこだわりが強くてとても手がかかること、夫は仕事で毎日遅いことなどを話し、療育手帳を取得する目的は、福祉サービスを利用したいからだと強く訴えました。

息子は機嫌よく検査を受けられたようで、30分ほどで戻って来ました。

一方の私は息子との生活の辛さをたっぷり語ったことで、とても疲れていました。

質問に答えることで、あらためて息子の発達の遅れが浮かび上がり、話すと同時に辛くなっていたのです。

でも、手帳を取得して福祉サービスを受けるため、仕方ありません。

言われたのは、「IQ75以下でないと…」

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ところが、担当者が「検査の結果をお知らせします」と言って、私にかけた言葉は

「今回は、手帳の申請はできません

でした。

「なぜでしょう?」と聞いた私への返事は

「お子さんのIQが境界値を超えていますので…。75以下でないと、手帳は申請出来ないんです。」

え?数値だけで判断されるの?

そもそも療育手帳は知的障害者のためのものであり、発達障害者のためのものではないということは、私も前もって知っていました。

しかし、生活の困難度に応じて申請できるということも聞いていました。

担当者からの返答をきいて、『あなたの今感じている辛さは、他の方にくらべると大したことではありませんよ』と言われているような気がして辛くなりました。

「では、私たち家族が福祉サービスを受ける方法は、他にないのでしょうか?どうしたらいいのでしょうか?」

私が必死に訴えると、担当者は静かに言いました。

「2年経って、年長になったらまた検査しましょう。

小学校入学前にはもっと細かい数値が出る検査が受けられますから。そうしたら取得できるかもしれません」

2年後って…。

困っているのは今なのに。私は、残念な気持ちでいっぱいになり、息子と児童相談所を後にしました。
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