手帳がなくても、自己負担でサービスを受けられる

その後いろいろ調べた結果、ヘルパーさんは手帳を持っていなくても、実は申し込めば来てくれるのだそうです。

でも療育手帳が無い場合、料金はすべて自己負担

お友達が無料でサービスを受ける中、自分だけがそれを負担するという「納得できない気持ち」もあり、経済的な余裕の無さからも、自己負担でサービスを利用するという選択肢は、私にはありませんでした。

2年後に再申請し、4年後に更新不要となった息子

発達が気になる息子が「IQの壁」を超え療育手帳を取得するまでの画像
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28202000541
2年後、年長児になった息子を連れて、私はまた児童相談所を訪れました。

その時の検査の数値で、息子の発達にはかなり凸凹があるということが表れ、療育手帳は拍子ぬけするほどあっさりと取得できました。

やっと我が家も福祉サービスを受けられる!という喜びと同時に、「もし、一番こだわりが強くて大変だったあの頃に取得出来ていたら…」という残念な気持ちも思い出しました。

それからの4年間は、様々なサービスをありがたく利用させてもらいました。

小学4年生の時に手帳の期限が来て、あらためて申請をしましたが、検査の結果「凸凹はあるものの、以前よりは改善が見られるので申請できない」ということでした。

改善が見られたということは、息子の成長の証でもあり、一度はサービスが利用できたのだから、これはこれで良かったのかもしれません。

しかし、数値によって手帳の取得を決める判断基準には、いまだに私は疑問を感じます。

地域によって基準も異なり、数値以外の情報も加味されることもあるようですが、やはり、「IQの壁」は大きいように思えるのです。

今、困っているすべての障害者が、必要な福祉サービスを受けられる世の中になることを、願わずにはいられません。
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