子どもの不登校や引きこもり、生活改善を促す前に親がしたいこと

ライター:ヨーコ
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外の世界に適応しようと頑張って頑張り続けて、力尽きて不登校になってしまった子どもの中には「引きこもり」になるケースも少なくありません。部屋から一歩も出ない、夜中に気配はするけど姿も見られない、そんな行動の裏にはどんな気持ちがあるのでしょうか。そして、親としてどういう対応をしたらいいのかヒントになれば幸いです。

どうして引きこもるのか

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うちの娘も小3から引きこもり始めて、もうすぐ中2になります。わが家の経験を参考にして、子どもにどういう風に対応したらいいのかヒントになればと思います。

引きこもる子どもたちは、学校で頑張って、うまくいかなくても頑張り続けてついに力尽きたという状態です。

「これ以上学校にいると自分が自分でいることができない」、「外の世界では生きづらい」から安全地帯である家に引きこもるわけです。

これは決して子育てに責任があるわけではありません。外の世界で壊れてしまった心を修復するために、自分を守るために、彼らは引きこもるのだと思います。
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ひきこもりの原因とは?精神疾患や発達障害との関わり、相談先や支援について【専門家監修】

引きこもっている子どもたちの気持ち

ある引きこもりの子どもの声です。

「リビングに近づくのが怖かった。家族に何か言われるのがつらかったから。寝静まるのを待って冷蔵庫をあさりに行った」
「親に『このままでいられると思っているのか、将来はどうするのか』といわれることが何よりも苦痛だった」

子どもたちは罪悪感と自己否定の気持ちでいっぱいになっています。親から言われる前に、「自分なんて生きている価値はない」、「消えてしまいたい」と自分を責め続けています。
家族が出かけるときのドアの締まる音にさえ、罪悪感を感じていたりするのです。

彼らは、今の自分の状況に強い不安を感じて悩んでいます。そして、それを親にわかってほしい、どうすれば脱出できるのか教えてほしいと願っています。だけど、それと同時に「わかってもらえない」という人間不信の気持ちでいっぱいでもあるのです。

子どもの生活を丸ごと受け入れる

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まずは、いま現在の我が子の生活をあるがままに受け入れることが何より大切だと思います。

それは、「その生活を本当にそれでいいと思いなさい」という意味ではありません。親の思いはいったん横に置いておいて、「今はそのままでいい」と子どもの生活を丸ごと受け入れるのです。

まず、何かをさせようという接し方はやめましょう。
「ちょっとは運動したら」、「せめて朝ちゃんと起きなさい」といった言葉はNGワードです。

もし、あなたが会社で理不尽ないじめを受け続け、突然リストラされたうえ、家族や友だちに「あなたが悪い」といわれたらどんな気持ちになりますか?もう外の世界が怖くなりませんか?

お子さんはそんな気持ちでいるのだと想像してみてください。

そして、ゲーム三昧でも昼夜逆転でも無条件にそのまま受け入れてみてください。

本人を信頼してすべての生活を任せ、親は関心を向けながらもそれを表に出さないのがポイントです。

家を居心地よくして、食事を出し続けていたら十分です。
あとできれば、おはよう、お休みの挨拶をして、「ご飯ができたよ」、「洗濯物はない?」と呼びかけ、お小遣いも普通に渡し、誕生日を祝いましょう。

要は、口出しせずに、子どもの生活を認めたうえで普通に接するということです。
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