親も知らない我が子の躓きがわかる!「支援シート」作成のススメ

ライター:kaoru
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小中連携支援シートを作成したからと言って、全ての問題が解決できるわけではありません。自治体や学校によって温度差もあり、場合によっては作成した成果を感じないこともあるでしょう。
それでも、作成することで得られるメリットを感じた!私たち親子のエピソードをご紹介します。

学校生活に不安があれば誰でも作れる「支援シート」

診断の有無に関わらず、誰でも作れる「支援シート」ってご存知ですか?

小学校と中学校の連携が図れるシートのことです。

アスペルガー症候群の診断を受けた息子のために作ったこの支援シート、どう活かされているのかご紹介したいと思います。
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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28208001380
息子が小学校へ入学するとき、「支援シート」はまだない時代でした。

「支援シート」どころか、発達障害支援センターもなかったのです。

当時、どこに相談したら良いのかも分からず、息子の発達に不安を抱えたまま小学校へ入学しました。

後に、ADHDを伴うアスペルガー症候群と診断されましたが、
集団に適応できず、混乱しやすかった息子の小学校生活は、大変なものでした。

(小学校での様子は、文末の関連記事をご参照ください)

そして息子が中学入学を控えたある日、お便りが届きました。

・市内では先行して息子の小中学校が「小中連携支援シート」を取り入れること

・学校生活に不安がある親子ならば誰でも作ることができること

この手紙を見た私は、診断や疑いがなくても「誰でも相談できて誰でも作れる」というフレーズに、心が躍りました。
一方的に話すアスペルガーの子。でも「気持ち」は言えてないかものタイトル画像

一方的に話すアスペルガーの子。でも「気持ち」は言えてないかも

先生と相談を重ねて作る支援シート

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この「連携支援シート」を作ることで、中学校生活のスタートをスムーズに切れる!と思った私、さっそく学校に作成の申し入れをしました。

連携シートは、以下の流れで作成し、中学校へ引き継がれました。

1.家庭での問題点を保護者が記入

2.学校での問題点を担任が記入

3.その後、面談して両者で内容について話し合い

4.残りの個所はどれを記入するかを決めて保護者が清書

5.それを小学校の担任が中学に持参して、説明する

わが子の新しい生活の為に、小学校の担任の先生と考えに考え、相談に相談を重ね、何度も書き直して出来上がったものは、ずいぶんと手の込んだものになりました。

完成したときにはある種の達成感すらありました。

期待とは裏腹に

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ところが、実際に中学に入学してみると残念な結果が待っていました。

あれほど力を入れて作成した小中連携支援シートでしたが「活かされている!」という実感を得られないのです。

学校や担任の先生によって、温度差があることは理解していたつもりです。

しかし、息子が通う中学校では私の理解を超え、発達障害の支援に関しとても消極的だったようです。

どんな支援ができるのか?校長を始め、誰にたずねても明確な答えは帰ってきませんでした。
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