本を読んでも内容がわからないのは「絵」が原因でした

ライター:GreenDays
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この春、年長になった息子は文字への興味が強く、すでに2年生ぐらいの漢字は難なく読みこなします。毎週図書館に通い、息子の選んだ絵本を借りていますが、何度か本を読んだ後に確かめてみると、内容がぜんぜん頭に入っていないのです。文字は読めるのにどうしてだろう?その答えを教えてくれたのは、私の読書専用タブレットKindleでした。

絵本を読んでも内容が入ってない?

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11044003093
息子は本が大好きで、毎週図書館へ行っては、動物や恐竜、ことわざの絵本などを借りてきます。基本的にじっとしているのが好きな息子は、毎日ぺらぺらと絵本をめくっては、楽しそうに眺めています。

ところが、気に入って何度も読んでいる本の内容を聞いてみても、一向に的を射た答えが返ってこないのです。「うーんと、まだ文字は読んでないから、今から見てみるね。」という答えが一番多く、絵を楽しんでるんだな~と思っていたのですが・・・。

絵本よりもKindleがほしい

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ある日たまたま、私の読書専用タブレットKindleを見た息子が、「これがほしい!」と言い出したのです。もうすぐ6歳になるから、そのお誕生日にKindleを買ってほしいと。

うーん、こんな子どもにKindleを与えてよいものか。
子ども向けの作品をKindleに入れて、しばらく様子を見てみることにしました。

すると、息子は楽しそうに本を読み、「えっ!」「わーっ!」「〇〇なんだって!」「すごーいっ!」と言いながら、物語に没頭し始めたのです。

今まで、息子は物語を好まず、図鑑や絵を眺めるのが好きなタイプだと思っていたのですが、毎日毎日、自らKindleを開き、お話を楽しみ始めた息子を見て、絵よりも文字の方が息子に伝わりやすいと気がつきました。

Kindleは、本を読むための専用タブレット。
もちろん、挿絵もところどころに入っていますが、基本的に文庫本を読むような感じで、一面文字だけです。絵のない本は、息子にとって、気をそらさずに純粋に文章を楽しめる最高のツールだったのです。

視覚優位な息子にわかりやすい提示方法

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11030028677
それまで絵本ばかり読んでいた息子は、絵本の中の「絵」にとらわれて、文字の情報があまり頭に入っていかなかったのです。

絵本の中のさまざまな色、登場人物、背景。

イラストには、様々な情報が含まれています。カラフルな色、人物。その人物が何をしているのか、男の子なのか女の子なのか、どうして笑っているのか、なぜこんな服を着ているのか。イラストにすっかり気を取られ、「文章を読む」というところまでいかないのです。

発達障害のある方は、目で見た情報を処理するのが得意な「視覚優位」であることが多いそうです。
5歳の息子もその傾向が強く、言葉で何度説明してもわからないものが、紙に書いて提示すると一瞬で理解できるということが多々あります。

ただ視覚優位の中でも、

「イラストのみで提示する」
「イラストと文字で提示する」
「文字のみで提示する」


と、どの提示方法がわかりやすいかは人によって異なるようですが、息子はどうやら「文字のみ」で情報を取り入れるのが得意なようです。

それを理解してからは、トイレの手順説明や毎日のスケジュールなどは、ほぼ文字のみの情報で息子に伝えるようにしています。以来、息子との意思疎通は格段に楽になりました。
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