不登校でも作ってもらえる?

私は、学校に「センター試験で配慮を受けるためにも個別の教育支援計画を立ててほしいのですが」と連絡し、支援教育コーディネーターの先生と担任の先生を交えて話し合いをすることになりました。

娘のように完全不登校で特別支援学級に入っていない生徒が、このように頼んできたのは初めてだそうです。

この計画は障害を持っていないと作ってもらえないのでしょうか?

いえ、学校で困難を感じている生徒はすべて支援の対象にすべきという文書があります。
さらに「特別な教育的支援」が必要かどうかは「障害」の有無ではなく、現行の教育条件の中で
学習の困難を呈しているか、行動の不全を示しているかによるところが大きいものです。また「障害」
とは「健常」との連続体の中に存在するもので、いわゆる軽度の障害児は、診断が困難である場合が多
く、それゆえ障害児ではないことをもって特別支援教育の対象外におくということは現場では許されな
いことです。そこで、外国籍の児童、学習不振の児童、軽度発達障害児、虐待など保護者の対応が問題
行動の原因となっている児童、精神疾患を持つ児童等も支援対象として特別支援教育を実施することと
しました。
出典:https://www.nise.go.jp/kenshuka/josa/kankobutsu/pub_c/c-61/c-61_04_6.pdf

個別の教育支援計画のおかげで学校との距離が縮んだ

不登校の時期も安心!「個別の教育支援計画」を知っていますか?の画像
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28057000425
幸い、学校には快く計画を作ることに同意していただき、それからは学校に足を運んで担任、特別支援コーディネーターの先生と話すことが多くなりました。

特に、特別支援コーディネーターの先生の対応はとても丁寧で、私が話している間、内容をずっとカルテのようなものに書いて下さいました。

話した内容が記録としてきちんと残っていることは、私にとってとても安心できました。

今までは、「どうせ学校にお世話になることはないんだから」と私も冷めた気持ちでいましたが、この計画を立てることで「学校と一緒に子どもを育てていくんだ」という意識が芽生えました。

すると、不思議なことに学校に背を向けていた娘も、「一回学校に遊びに行ってもいいかなぁ」と言い、気持ちに変化があったようでした。

新2年生になってからの家庭訪問では、逃げずに先生と対面し、和やかに話すことができたのです。

これからの娘の将来を支えていくためのツールを手に入れ、そして学校との新しい関係を生み出せたことに感謝しています。
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