「同世代の友だちがいない」そんな時期に大人がサポートできる事
ライター:松本太一
大人との“タテの関係”を築けても、子ども同士の“ヨコの関係”づくりが難しい、というお子さんは少なくありません。その理由と対応についてまとめてみました。
執筆: 松本太一
アナログゲーム療育アドバイザー
放課後等デイサービスコンサルタント
NPO法人グッド・トイ委員会認定おもちゃインストラクター
東京学芸大学大学院障害児教育専攻卒業(教育学修士)
フリーランスの療育アドバイザー。カードゲームやボードゲームを用いて、発達障害のある子のコミュニケーション力を伸ばす「アナログゲーム療育」を開発。各地の療育機関や支援団体で、実践・研修を行っている。
放課後等デイサービスコンサルタント
NPO法人グッド・トイ委員会認定おもちゃインストラクター
東京学芸大学大学院障害児教育専攻卒業(教育学修士)
大人としか仲良くできない子どもがいるのはなぜ?
普段、療育アドバイザーとしてお子さんの指導をする中で
親御さんから
「ウチの子、親や先生といった大人との関係は良いのだけれど、子ども同士の関係を作るのが苦手なんです。」
というご相談をいただく事があります。
大人とは仲良くお話できるのに、子ども同士の遊びや会話には参加できない。
こうした問題はなぜ起こるのでしょうか?
親御さんから
「ウチの子、親や先生といった大人との関係は良いのだけれど、子ども同士の関係を作るのが苦手なんです。」
というご相談をいただく事があります。
大人とは仲良くお話できるのに、子ども同士の遊びや会話には参加できない。
こうした問題はなぜ起こるのでしょうか?
相手の気持ちを「読む」ことのむずかしさ
「親と子」「先生と生徒」といった、“タテの関係”は、お子さんがどんなに揺るがそうとしても壊れることはありません。
見方を変えれば、関係が壊れないので、お子さんにとっては
「一方的に要求をしてもよい、無茶を言ってもよい」という安心感があります。
ですが、お子さん同士の“ヨコの関係”ではそうはいきません。
自分の要求ばかり押し通そうとしたり、無茶なことを言ったりすれば、相手が嫌がり、関係を絶たれてしまう恐れがあります。
そうならないためにも、
“ヨコの関係”作りには
・相手にどこまで要求をしてよいか
・相手にどこまで合わせなければならないか
などを言動や表情から見極める「読み」の力が必要になります。
発達障害のあるお子さんたちの多くは
この「読み」が苦手であり、それが「子ども同士の関係作りを難しくしている」と私は考えています。
見方を変えれば、関係が壊れないので、お子さんにとっては
「一方的に要求をしてもよい、無茶を言ってもよい」という安心感があります。
ですが、お子さん同士の“ヨコの関係”ではそうはいきません。
自分の要求ばかり押し通そうとしたり、無茶なことを言ったりすれば、相手が嫌がり、関係を絶たれてしまう恐れがあります。
そうならないためにも、
“ヨコの関係”作りには
・相手にどこまで要求をしてよいか
・相手にどこまで合わせなければならないか
などを言動や表情から見極める「読み」の力が必要になります。
発達障害のあるお子さんたちの多くは
この「読み」が苦手であり、それが「子ども同士の関係作りを難しくしている」と私は考えています。
大人の見守りの中で遊べる機会を作る
では、どうすれば良いのでしょうか?
発達障害のあるお子さんを、集団の中にただ放り込んだだけでは「読み」の弱さからトラブルが起きて、集団から外れてしまうことも考えられます。
そこで、大人の出番です。
大人が遊びを提示し、発達障害のある子も含めて、子どもたちがスムーズに遊べる形を作ってあげたいところです。
たとえば、下のページでご紹介しているアナログゲームは、お子さんたちが横の関係を作る上で最も優れたツールの一つです。
アナログゲームは自由な遊びとは異なり、明確なルールがあることで見通しが立ちやすいため、発達障害のあるお子さんでも遊びやすいのです。
発達障害のあるお子さんを、集団の中にただ放り込んだだけでは「読み」の弱さからトラブルが起きて、集団から外れてしまうことも考えられます。
そこで、大人の出番です。
大人が遊びを提示し、発達障害のある子も含めて、子どもたちがスムーズに遊べる形を作ってあげたいところです。
たとえば、下のページでご紹介しているアナログゲームは、お子さんたちが横の関係を作る上で最も優れたツールの一つです。
アナログゲームは自由な遊びとは異なり、明確なルールがあることで見通しが立ちやすいため、発達障害のあるお子さんでも遊びやすいのです。