トラブルが起きそうになった時こそ、子どもを見守って

集団遊びの場面ではお子さんがルールを間違えたり、他の子に悪口を言って、
子どもたちの間に緊張が走るようなこともしばしば。

こんなとき、大人は裁判官のようになって、どちらが悪かったかをすぐ決めようとしがちです。

ですが、まずはお子さん同士のやりとりを見守ってみましょう。
お子さん同士の話し合いだけで、問題が解決する場合も多くあるはずです。

こうした緊張感のある場面で、お互いの関係を壊さず問題解決できるよう、
子どもだけでやりとりを繰り返す経験が、ヨコの関係作りを学ぶ機会となります。

子どもの思いを言葉に置き換えて、仲直りをサポート

「同世代の友だちがいない」そんな時期に大人がサポートできる事の画像
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28054000172
とはいえ、放っておいたらお互いの関係が壊れてしまうのが明らかなときもあります。

そんな時は、お子さん同士がお互いの思いをスムーズにやりとりできるよう、大人がサポートしてあげましょう。

例えば、

「今◯◯君はどうしてそうしようと思ったの?」
「◯◯ちゃんは今どんな気持ちなの?」

というように、言葉にならない行動や気持ちを、大人が質問しながら言葉に置き換えていくことです。

そうすることで、お互いが違う意図や気持ちを持っていたことがわかり、仲直りのきっかけになるのです。

遊びを通して、関係作りの自信が育つ

「同世代の友だちがいない」そんな時期に大人がサポートできる事の画像
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174009971
集団遊びの中でトラブルに直面し、仲直りする経験を積み重ねることで、
お子さんの中に相手の思いを知る「読み」の感覚が身につき、ひいては子ども同士の関係づくりの自信にもなります。

そして、こうした「読み」の感覚は、実社会においても必要になるのです。

典型的なのは就職面接です。

自分の思いや希望は伝えるべきですが、行き過ぎてしまっては自分勝手な人という印象になってしまいます。 

逆に、聞かれたことに答えているだけでは主体性のない人、と思われるかもしれません。 

ここでも必要になるのが、自分がどこまで踏み込んで良いか、どこまで相手に合わせるべきかという、「読み」の感覚です。

子どものうちから他者との関係作りを積極的に練習し、この「読み」の感覚をしっかり身につけておくとよいでしょう。 

そうして培われた感覚と自信は、
将来お子さんが将来社会の中で多くの人と関わって生きていく上で大切な力につながるはずです。
一方的に話すアスペルガーの子。でも「気持ち」は言えてないかものタイトル画像

一方的に話すアスペルガーの子。でも「気持ち」は言えてないかも


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