家庭での具体的な配慮がわかる!発達検査の「検査報告書」とは?

ライター:にのの
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次女は3歳2ヶ月の時に病院で「新版K式発達検査2001」を行い、その結果等からADHD(注意欠如・多動性障害)と診断されました。検査結果概要は医師から説明されましたが、それを生活の中でどう活かして良いかわからなかったため、私は病院の心理士に「検査報告書」の作成を依頼しました。

発達検査の結果ってどう活かすの?

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次女は3歳2ヶ月の時に病院で「新版K式発達検査2001」を行い、

その結果等からADHD(注意欠如・多動性障害)と診断されました。

検査結果を聞いた当初は、次女の発達の遅れは把握できたものの、

その結果をどう活かせば良いのかが私にはわかりませんでした。

次女の検査結果は次の通りでした。

(1)「姿勢・運動領域」96(発達年齢:3歳1ヶ月)

(2)「認知・適応領域」101(発達年齢:3歳3ヶ月)

(3)「言語・社会領域」75(発達年齢:2歳5ヶ月)

(4)「全領域」88(発達年齢:2歳10ヶ月)

結果は、検査時点での発達状況を換算した『発達年齢』と、生活年齢と『発達年齢』との比率である『発達指数』で表されます。

『発達指数』は、その年齢の平均を100で表されますが、実際にはある程度幅があるそうです。

医師は検査結果について次のように説明しました。

・ 発達凸凹が著しく出ている。

・ 発達が順調な点→色をよく知っている。(視覚認知が強い)

・発達が遅れている点→言葉を2つ聞き取って繰り返すことが苦手。最初の1つ目を忘れてしまう。(聴覚的認知が弱い)

そして、検査結果と診察からADHDと診断できると話しました。

けれども、この説明だけでは正直、次女が困り事を抱える子どもであるとは実感できませんでした。
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具体的にできることを知りたい

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診断後、医師は今後の課題等について説明しました。

・「興味を持ったことしかしない」「興味を持ったら素早く行動に移す」という特性がある

・この場合、学校へ行ったときに、集団行動ができない、椅子に座ってられない、興味を持ったことしかしないので成績が伸び悩む等の問題が出てくる

・そのため、いまのうちから療育によって集団行動のル−ル(座る必要がある時は座る等)に慣れさせる訓練が必要。

このように「早期療育の必要性」について説明されました。

けれども、次女が困り事を抱えた子どもであること、療育を行う必要性は理解できましたが「私が家庭でできることは具体的に何なのか?

それは不透明なままでした。

今後やるべきことが示してくれる「検査報告書」

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検査結果の数値は医師から聞いてメモしていたものの、検査で出てきた各課題の数値や詳細までは教えてもらえませんでした。

(病院や検査施設によっては、検査結果の詳細、専門家の所見が記載された書類を渡してくれるところもあるようです)

そのため、検査結果の詳細が知りたいと病院へ伝えたところ、有料(2700円)で「検査報告書」を作成することができると聞き、その作成を依頼しました。

「検査報告書」には次の内容が書かれていました。

(1)数値結果

(2)検査結果から言えること

(3)日常生活上配慮していただきたいこと

(2)では、各課題での取り組み方と課題の通過・不通過の理由について詳しく記載されていました。

例えば「ことばのみの質問では、そもそも相手のことばに注目を向けること自体が難しかったり、注目を向けることはできても”何が求められているか”という課題の意図を把握しきれないと言えます。」といった具合です。

ここから、次女への問いかけ・指示を言葉のみで伝えた時に理解するのは難しいということを理解することができました。

(3)では、日常生活で必要な具体的配慮が10項目も記載されていました。

例えば「働きかける際には、何をすべきか、何か求められているのか、が把握しやすい見る手がかりに簡潔なことばを添える形で示していくよう心がける」などです。

それまで次女が私の指示を聞かないことに苛立つ場面も多かったのですが、「本人が理解しやすい方法で伝える」必要があることがわかりました。

次ページ「検査結果を療育に活かすために」

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