息子が受けたWISC検査、結果を一部公開!数字から見えてきたのは…

ライター:GreenDays
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春休みに受けたWISC検査の結果が返ってきました。そこから見えてきた息子の得手不得手とは・・・

子どもの困り感を知りたくて受けた検査

自閉症スペクトラムとADHDの診断を受けている息子と娘。

日常生活で子どもたちがどのようなことで困っているのか、
どのように情報を提示すれば子どもたちに届きやすいのか?

姉弟の違いを明確にする、というのは我が家にとってとても重要なことでした。

今回は、息子の受けたWISC-Ⅳの検査結果をもとに、数値から読み解く特性と日常生活への活かし方についてご紹介します。
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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28208000384
WISC-Ⅳ検査では、

・言語理解
・知覚推理
・作業記憶
・処理速度

という4項目のIQと、その平均値である「全検査IQ」を知ることができます。

「IQが高い=頭が良い」という構図が一般的であるようなので、各能力の平均値である「全検査IQ」に目が行きがちです。

しかし、発達障害を持つ子どもにとって重要なのは

・どの項目が得意か

・どの項目が苦手なのか

・各項目間の開き具合はどの程度か


そこに、子どもたちの困りごとや理解しやすい伝え方のヒントが隠されています。
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検査結果から見えてきた息子の特性

息子の検査結果は以下の通りでした。

「言語理解」103

「知覚推理」 93

「作業領域」103

「処理速度」118

「全検査IQ」105

IQの平均値は100、IQ85~115の中に約68%、IQ70~130の間に約95%の人が収まると言われているので、息子の全体的な知的能力は平均域にあるということになります。

ただし、最も高い「処理速度」と最も低い「知覚推理」の間には25の差があります。

この能力差が息子の日常生活の困り感を生んでいるように思います。

得意なこと

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5歳の息子が、世界196カ国の名前をたった20日で覚えた話

息子の能力で一番高かった「処理速度」は視覚刺激を素早く正確に処理・識別する能力であり、視覚と運動を協応させる能力です。

上記記事にも書きましたが、息子はカードに書かれた情報を正確に覚えることができます。

それは、単純な視覚情報を素早く順序良く処理・識別する「処理速度」の能力が高く、やり方やゴールがはっきりとした作業が得意であるからだと思われます。

このことから、息子になにかを伝えたい時には、文字で簡潔に提示するとお互いにストレスが少なく、正確に意思疎通ができるということがわかります。

娘の場合は、「処理速度」の能力が最も低く「言語理解」が最も高い数値が出ました。

この結果から、なぜそのような行動をとるべきか、理由から一つ一つきちんと説明していく方が伝わりやすいことがわかります。

このように、同じ診断名であっても数値の違いによって、1つのことを説明する場合、二通りの手段が必要となります。

苦手なこと

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最も数値が低かった「知覚推理」は、視覚情報を手掛かりに推論を行う能力や空間認知能力を表します。

単純なカードなどのように、具体的な視覚情報処理はとても得意ですが、抽象的なものや内容が複雑なものになってくると、とたんに理解が難しくなってしまいます。

・一度にたくさんの指示を口頭で出される

・周囲の状況から今どう行動すべきかを判断する

・自分で考えて行動する

などが苦手なのは、この「知覚推理」能力が低いのが原因だと思われます。

状況から推測することが難しい為に、今なにをすべきかが分からず、何度も確認行為を行ってしまうのですね。

同じことを何度も確認され、こちらもイライラしてしまうことがあります。

しかし、親としてできることは「息子は自分で判断するのが苦手で、彼の世界は不安に満ちている」のだと理解することから。

これらの不安を少しでも和らげるため、一日の見通しがきちんと立つようにすることも大切だと思います。

・目で見てわかる方法でスケジュールを伝えたり

・タイマーを使って時間の区切りを知らせたり

わが家ではこうした方法を取り入れています。

検査結果を未来に活かす

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WISC検査によって、息子の得手不得手がずいぶんとハッキリしてきました。

今は、苦手を補う方法を一緒に模索しながら、彼が中高生になる頃には

「自分は〇〇が苦手だ。だからこういう風に工夫すれば、自分も周囲もストレスなく過ごせる」

こんな風に「自分の得意不得意を知り、周囲に順応していく方法を身につける」ことが自分でできるようになる、のが私の望みです。

そのためにも、今できるのは「こういう時には、こうすれば良い」という経験をたくさん積んでいくこと。

経験が多ければ多いほど、「あの時こうだったから、今回はこうしてみよう」という挑戦に繋がるのではないかと思います。

発達障害を持つ子どもは、自己肯定感が下がりやすいと言われています。

苦手を無理やり克服させる毎日より、得意な部分を伸ばし、苦手な部分は工夫で補いながら子供たちの自己肯定感をあげていくことができればいいですね。
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