長女の発達凸凹を疑い出した頃「こども脳機能バランサー」というアプリを知りました。

このアプリは専門家（小児科医、言語聴覚士、作業療法士等）チームで検証されており、現場の声が反映されたツールとして開発されたそうです。

そのため、子どもが楽しんで、無理なく13のトレーニングタスクに取り組むことができます。

ガイド役であるクマの「ランスくん」がとても可愛いらしく、タスクを終える度にとても褒めてくれるので、子どももやる気が出るようです。

各タスクは「注意力」「言語力」「空間認識力」の3つに分類されています。

取り組み結果に応じて発達年齢や発達指数を判定してくれるので、子どもの得意と苦手がデータにより示されます。

長女の場合、タスクの結果から得意なこととと苦手なことがはっきりと分かれました。

絵を見て判断できる問題は得意なようで、発達年齢もおおむね実年齢よりも高く判定されました。

例えば「ジャストフィット」というタスク。

これは、画面中央の見本とまったく同じ形を、周囲の選択肢から探し出すタスクです。

見本の形が頭にインプットされていると見本の確認を繰り返さずとも、見本と同じ形を簡単に探し出せると思うのですが、長女はこれをどんどん解いていくので、絵などの「見た情報」を処理するのは比較的得意なのかもしれません。

複数の情報から答えを導き出す問題は苦手なようで、発達年齢も実年齢より低く判定されました。

(1)「わたしはだれ？」

いくつかの属性のヒントから、すべての条件にあった選択肢を選びだすタスクです。

長女の場合、言葉で提示されていても、それがイラストでなければ情報処理をすることが苦手なのかもしれません。

画面には「わたしはちゃいろです」とヒントが出されていますが、このヒントが「色：ちゃいろ」で出されていたとすれば、絵などの「見た情報」を処理が得意な長女はもっと早くに回答が出せるのかもしれません。

(2)「ブロック」

これは積み重なったブロックの数を答えるタスクです。

ブロックは積み重なっているので、目に「見えないブロック」があります。

長女は、この「見えないブロック」を想像し、数えることが苦手なため、空間認識力が弱いのかもしれません。

このアプリの対象年齢は「2歳〜中学生」とされていますが、使うお子さんの特性や発達程度によってアプリを使用するのに適した年齢は変わると思います。

長女の場合、このアプリの購入後に受けたK式発達検査の結果と、アプリでわかった得意・苦手がほぼ合致していました。

そのため、長女の発達特性の理解とその後の家庭内療育にとても役立ちました。

4800円といいお値段なのですが、機能も豊富で成長記録としても使えますし、上手く使いこなすことができればコストパフォーマンスが良いかもしれません。

音声や表示を英語に設定することも可能なので、英語学習に使うこともできるようです。

家庭で楽しく取り組める療育を探している方、子どもの得意・苦手を把握したいと考えている方にはお勧めのアプリです。