発達障害と体調不良の関係は?我が家の生活改善の工夫

2016/06/24 更新
発達障害と体調不良の関係は?我が家の生活改善の工夫のタイトル画像

発達障害のある人は体調不良になりやすいと言われています。自律神経のコントロールが難しかったり、感覚の過敏や鈍麻があることで、体調を崩しやすいのです。精神的な症状にばかり目が行きがちですが、「朝起きられない」「すぐに熱を出す」「身体がつらい」という訴えも、特性の一部として注意してあげてほしいと思います。

ヨーコさんのアイコン
ヨーコ
122337 View

発達障害診断をきっかけに、自分の体調に疑問を持つように…

私と娘は、親子揃ってアスペルガー症候群。娘の診断をきっかけに、私も42歳で診断を受けました。

私は小学校低学年くらいまではとても元気な子どもで、かかりつけ医にも「この子には薬はいらないよ」と言われるほどでした。ところが、小4で初潮を迎えた頃から体がガラリと変わり、体調がどんどん不安定になってしまいます。

当時は原因もわからず、お医者さんにも不思議に思われていましたが、娘が私と同じ頃にひどい体調不良に悩まされたことから、発達障害と体調不良の関係について考えるようになりました。
アスペルガー症候群(AS)の原因は?遺伝する確率はあるの?のタイトル画像

関連記事

アスペルガー症候群(AS)の原因は?遺伝する確率はあるの?

当時は原因不明だった、体調不調

当時、私の身体は生理のたび、頭痛がひどかったり風邪をひいたり、ひどい痛みの時には吐いてしまうこともありました。

医師も「あんなに丈夫だったのに」と首をひねるばかり。

大学を卒業したあたりからは、精神的に不安定になりました。

パニック障害、不安神経症、強迫神経症にかかり、治療を受けるもののなかなか改善しません。

そして、子どもを出産したあたりから、こうした精神障害は一層ひどくなり、一時は実家の世話にならないと子どもの世話もできない状態になってしまったのです。

保健師さんの懸命な育児フォローと、精神科の紹介を受け、やっとカウンセリングにつながったおかげで、精神的には半年くらいでかなり落ち着きました。

現在も通院は欠かせませんが、以前とくらべるとだいぶ落ち着いて暮らせるようになりました。

それでも当時、私を診断した医師の中に、この「体調不良の原因は発達障害と関係しているかもしれない」と気付いた人は、1人もいませんでした。

娘にも現れ始めた体調不良

私と同じアスペルガー症候群の娘は、生後8ヶ月頃から、ぜんそく様気管支炎を繰り返し、しょっちゅう高熱を出していました。

過敏でアレルギー反応が出やすく、感染症にもかかりやすいという特徴もありました。

神経が細く、ストレスが体調不良に直結するタイプで、不登校になる前から何かストレスがあるたびに体調を崩していました。

私が「もう学校は行かなくていい」と伝えてからは、しばらく元気だったのですが、小4で初潮を迎えてからひどい生理痛、頭痛、めまい、そして原因不明の腹痛を訴えるようになりました。

精神的にもまた不安定になり、私が仕事に行っていても「お腹が痛いから帰ってきて」と連絡が入るように。

私は中学生になることへのストレスかな?と考えていたのですが、どうやらそれだけではなかったようなのです。

発達障害があると体調が不安定になりやすい?

私が経験してきた体調不良は、ほぼ同じ症状で娘にも現れ始めました。

「私と娘は同じアスペルガーだし、これはもしかしたら発達障害と関係があるのかもしれない」

そう気付いた私は、すぐにいろいろな書籍やインターネットで情報を集めました。

調べた結果、次のようなことがわかってきました。

・自閉症やアスペルガーなどの発達障害は、先天的な脳の機能障害と言われている

・脳は心だけではなく、身体機能、自律神経もコントロールしている

・つまり先天的に自律神経の働きがうまくコントロールできないので、心身に不調がおこりやすい

・人によって感覚が過敏だったり鈍麻だったりとアンバランスなので、よけいに負荷がかかりやすい

また、自分の身体の状態を把握しにくい(疲れに気付きにくい)特性から、つい無理を重ねてしまい、限界が来てバタッと倒れることも多いようです。

加えて女性の場合、思春期に急激に体が変わります。

ホルモンバランスの変化に耐えきれない、自分の身体の変化が受け入れられないために不調がひどくなることがあるようです。

男性も精通やひげが生えてくるなどの変化があるので、やはりこの時期は不調になりやすいようでした。

無理のない運動と、過ごしやすい環境づくりを心がけて

お子さんが小さなうちから発達の遅れに気付いている場合は、無理のない範囲で運動を習慣にすることをおすすめします。

大人になってからも、体力的に無理のない運動を続けると気分転換にもなりますし、体力もつきます。

私の場合は、幼いころに父親の方針で毎朝2キロのランニングを義務付けられていました。

とても苦痛でしたが、これが結果として基礎体力作りには大きく役立ってくれたと思います。

現在も継続している運動は、散歩やラジオ体操です。

無理せず、できる範囲で身体を動かすことで、私の場合は寝付きが良くなります。

また、娘に一番効果があったのは「ストレスを取り除いてやること」でした。

娘の場合は、与えられた役割に対して我慢や無理をしすぎる傾向があったからです。

できないことを無理にさせず、家を居心地の良い場所にする。

これだけで、娘の体調はぐっと改善されました

まだ不安定な時もありますが、親としては子どもの体調面にも特性が関係していることを理解し、楽に過ごせるような環境を作ってあげたいものですね。
【アスペルガー症候群とは】3つの症状と相談先、活用できる支援を解説のタイトル画像

関連記事

【アスペルガー症候群とは】3つの症状と相談先、活用できる支援を解説

子どもの不登校や引きこもり、生活改善を促す前に親がしたいことのタイトル画像

関連記事

子どもの不登校や引きこもり、生活改善を促す前に親がしたいこと

発達ナビPLUSバナー
当サイトに掲載されている情報、及びこの情報を用いて行う利用者の行動や判断につきまして、正確性、完全性、有益性、適合性、その他一切について責任を負うものではありません。また、掲載されている感想やご意見等に関しましても個々人のものとなり、全ての方にあてはまるものではありません。
あわせて読みたい関連記事

あわせて読みたい関連記事

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。