「付き添い登校」って何をどんな風にするの?わが家の長男の場合

ライター:hiro_michi
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入学早々「学校行かれへん!」と言った長男。付き添い登校をすることになったとき、私たちを支えたのは「あいさつ」「ノートとえんぴつ」「休憩スペース」でした。

付き添い登校を開始してから

入学早々、大混乱となり「学校行かれへん!」となった長男。

付き添い登校をしながら、ゆっくり学校に慣れていくことにした私たち親子の取り組みをご紹介したいと思います。
「学校行かれへん!」息子と歩んだ付添い通学までの道のりのタイトル画像

「学校行かれへん!」息子と歩んだ付添い通学までの道のり

朝、教室に入るのにも一苦労

朝、みんなのいる教室に入りたがらない長男の背中を押しますが、体が抵抗します。

ドアのところで「入ろう」「入られへん」と言い合っていると

みんながこちらに注目し、ますます入りにくくなります。

どうしようかな…と悩み、私は

笑顔で先に「おはようございまーす!」とあいさつし、一歩教室に入ってみました。

近くの女の子たちが「おはよう」と返してくれ、

他の子どもたちもホッとしたように、それぞれ元のおしゃべりや遊びに戻っていきました。

そのあと、長男は私の後ろに隠れるようにして入ることができました。

席に着くと、近くの席の子が「おはよう」と言ってくれました。

長男には
「お友達が『おはよう』って言ってくれてるよ」と声を掛けつつ、

周りの子に「お話しするのが苦手だから、今練習中やねん。しばらく見守ってもらえるとうれしい」と説明しましたが、その子は浮かない表情。

あいさつが返って来ないと子どもたちはすごく悲しく感じるんだな…これは長男に説明しておくことが大事だな、と感じました。

先生にも私から「おはようございます」と必ず目を合わせて笑顔であいさつしました。

まずは私が見本となり、長男が自然に真似できるようになったら良いな…という思いもありました。

授業中の「困難」が見えてきた

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174007541
授業中は「教室の後ろで見守っていれば大丈夫かな」と思っていた私。

ところが、息子は先生の指示どおりに動けなくてしょっちゅう混乱していました。

隣の男の子が話しかけてくれるたびに

「あかん!」

と言って教室の後ろにいる私のところへやってきます。

そんなことを重ねていくと

「そもそもボクはいま、『け』を書きたいと思ってない」
「ここは全然楽しさも安心感も無い」
「やっぱり、家で植物と触れ合っていたい」

という発言や想いが強くなっていきました。これは学校生活が、大変だなと痛感しました。
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ぐちゃぐちゃにしてしまったひらがなワークブック
Upload By hiro_michi
先生と相談の結果、

授業中は先生とアイコンタクトをとりつつ、

先生の言葉を長男の隣で通訳したり、

先生の指示や授業の活動に参加できそうなときは、代わりの活動を提案したりすることになりました。

国語の時間

指示:
「ひらがなの『け』を5つ書きましょう。書けたらマルつけするので先生のところに並んでください」

苦手なこと:
うまく書けない、時間内に書けない、焦る、列に並べない、待てない、並べたとしても、前後の子と押し合いになる

取り組んだこと
:並ぶのは免除してもらい、先生が席にきてマルをつけてくださる


また、長男が少しでも集中できるよう
近くの席の子どもたちには先生から「そっと見守っていてあげてね」とできるだけ話しかけないように頼んでもらいました。

板書に関して

苦手なこと:
黒板を見ながら手元のノートに書くこと

取り組んだこと:
黒板を私の手持ちのノートに板書して、隣から写す

消されてしまうかも…
わからなくなってしまうかも…

という不安感を解消することができました。

時には先生から「上手に書けてるね。さあ黒板に注目しようね」と声をかけてもらい、授業に注意を向けてもらうこともありました。
次ページ「付き添う私の支えになったのは意外にもシンプルな「ノートと鉛筆」」

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