なぜデジタルゲームにハマる?成長に繋がるゲームの上手な活かし方
ライター:松本太一
発達障害のあるお子さんの多くは、デジタルゲームが大好きです。ハマりすぎて、親御さんを困らせていることもしばしば。この記事ではお子さんの成長のためのゲームの上手な活かし方をお伝えします。
執筆: 松本太一
アナログゲーム療育アドバイザー
放課後等デイサービスコンサルタント
NPO法人グッド・トイ委員会認定おもちゃインストラクター
東京学芸大学大学院障害児教育専攻卒業(教育学修士)
フリーランスの療育アドバイザー。カードゲームやボードゲームを用いて、発達障害のある子のコミュニケーション力を伸ばす「アナログゲーム療育」を開発。各地の療育機関や支援団体で、実践・研修を行っている。
放課後等デイサービスコンサルタント
NPO法人グッド・トイ委員会認定おもちゃインストラクター
東京学芸大学大学院障害児教育専攻卒業(教育学修士)
「ウチの子、ゲームばっかりやってるんです・・・」
アナログゲーム療育アドバイザーの松本太一です。
私は普段、ボードゲームやカードゲームなどのアナログゲームを使って、発達障害のあるお子さんのコミュニケーション能力を伸ばす治療教育を行っています。
療育現場で親御さんからよく受けるのが「ウチの子、デジタルゲームばかりやっているので、アナログゲームで顔を合わせたコミュニケーションを学ばせたいんです」というご要望です。
私は普段、ボードゲームやカードゲームなどのアナログゲームを使って、発達障害のあるお子さんのコミュニケーション能力を伸ばす治療教育を行っています。
療育現場で親御さんからよく受けるのが「ウチの子、デジタルゲームばかりやっているので、アナログゲームで顔を合わせたコミュニケーションを学ばせたいんです」というご要望です。
確かに、発達障害のあるお子さんの多くはデジタルゲームが大好きです。
休みの日に1日中モニターや携帯端末に向かっているような子もおり、親御さんが困っている場合が少なくありません。
他方、アナログゲームについては「子ども同士が直接顔をあわせて遊ぶ」ということから、コミュニケーション力の向上に有効だと考えている親御さんが多いようです。
私も、コミュニケーションを学ぶという点では、アナログゲームにはデジタルにはない良さがあると感じています。
休みの日に1日中モニターや携帯端末に向かっているような子もおり、親御さんが困っている場合が少なくありません。
他方、アナログゲームについては「子ども同士が直接顔をあわせて遊ぶ」ということから、コミュニケーション力の向上に有効だと考えている親御さんが多いようです。
私も、コミュニケーションを学ぶという点では、アナログゲームにはデジタルにはない良さがあると感じています。
アナログゲームならでの「ルールの守り合い」体験
アナログとデジタル、どちらも共通しているのは「ルールに従って勝利を目指す」ことです。
ゲームのプレイ中、プレイヤーたちはそれぞれ「こちらとあちら、どちらの手が有利かな?」「このままだと負けてしまうから、無理してでも逆転を狙おう」などと、自分が勝つための方法を考えています。
ゲームのプレイ中、プレイヤーたちはそれぞれ「こちらとあちら、どちらの手が有利かな?」「このままだと負けてしまうから、無理してでも逆転を狙おう」などと、自分が勝つための方法を考えています。
しかしアナログゲームの場合、もう1つ別のことを考える必要があります。
それは「ルールを守りあう」ことです。
たとえば、
「次に自分の番がきたらサイコロを振ろう」
「今このカードを出したいが、場に別のカード出ているので、出したら反則だ」
といったことです。
このようにアナログゲームのプレイヤーは、順位を競うあうライバル関係にあると同時に「ルールを守りあってプレイする」という協力関係を結んでおり、それが壊れるとゲームが成立しません。
それは「ルールを守りあう」ことです。
たとえば、
「次に自分の番がきたらサイコロを振ろう」
「今このカードを出したいが、場に別のカード出ているので、出したら反則だ」
といったことです。
このようにアナログゲームのプレイヤーは、順位を競うあうライバル関係にあると同時に「ルールを守りあってプレイする」という協力関係を結んでおり、それが壊れるとゲームが成立しません。
「ルールの守り合い」が苦手なお子さん
ルールを守り合うためには、
・ルールの理解
・いま自分がどのような状況にあるのか
・ゲームの場がどのような状況にあるのか
これらを常に把握しておく必要があります。
発達障害のあるお子さんの多くは、状況理解や同時並行の作業を苦手としています。
そのためアナログゲームをプレイする上で必要となる「自分が勝つ方法を考える」「ルールを守る」という二つの作業を同時に行うのが困難なことがしばしばあります。
他方、デジタルゲームでは「ルールの守り合い」はプレイヤーの代わりにゲームのプログラムが担っています。
たとえば、ルールと違う行動をしようすればエラーメッセージが出て実行することができません。
そのため、プレイヤーは「ルールの守り合い」を意識せずともゲームをプレイできます。
発達障害のあるお子さんがデジタルゲームを好む理由の一つは、「ルールの守り合い」を意識せずプレイに集中できることの「安心感」にあるのかもしれません。
・ルールの理解
・いま自分がどのような状況にあるのか
・ゲームの場がどのような状況にあるのか
これらを常に把握しておく必要があります。
発達障害のあるお子さんの多くは、状況理解や同時並行の作業を苦手としています。
そのためアナログゲームをプレイする上で必要となる「自分が勝つ方法を考える」「ルールを守る」という二つの作業を同時に行うのが困難なことがしばしばあります。
他方、デジタルゲームでは「ルールの守り合い」はプレイヤーの代わりにゲームのプログラムが担っています。
たとえば、ルールと違う行動をしようすればエラーメッセージが出て実行することができません。
そのため、プレイヤーは「ルールの守り合い」を意識せずともゲームをプレイできます。
発達障害のあるお子さんがデジタルゲームを好む理由の一つは、「ルールの守り合い」を意識せずプレイに集中できることの「安心感」にあるのかもしれません。