「発達障害かもしれない」葛藤する気持ちの末、相談に至るまで

ライター:ラム*カナ
「発達障害かもしれない」葛藤する気持ちの末、相談に至るまでのタイトル画像

現在小学一年生の長男がADHDと診断されたのは年中の時です。今でこそ全てを受け入れ楽しい毎日ですが、“発達障害かもしれない”とモヤモヤしていた時期の心の葛藤は相当なものでした。今回はそんなモヤモヤしていた頃のお話しです。

多動?それとも年齢のせい?

長男は、1歳の頃から元気でした。

非常に元気で

…周りの誰よりも元気で

本当に活発な子でした。

よく児童館に遊びに行っていたのですが、
「発達障害かもしれない」葛藤する気持ちの末、相談に至るまでの画像
Upload By ラム*カナ

体操や手遊びには一切参加せず、

「発達障害かもしれない」葛藤する気持ちの末、相談に至るまでの画像
Upload By ラム*カナ
制作活動にも1度も参加したことがありませんでした。


でも、不思議と我が子に対して「周りと同じことをやってほしい」という気持ちはなく、むしろみんなと同じことはしない少数派なんだな、と妙に納得していた私もいました。

ただ、静かにするべき時に騒ぎ、座るべき時に走り回る息子の行動に困ることは多々ありました。

もともと発達障害の知識を少し持っていたこともあって、「もしかして…」という気持ちがなかったわけではありません。

でも、自分の子が発達障害かもしれないという現実は、その頃に私にはとても受け入れられるものではなく、

「どうか元気すぎるだけでありますように」

と、夜な夜などこぞの神様に願ったものです。

(いきなりお願いされた神様は、迷惑だったに違いありません…)
歩くより走った方が楽?!息子の多動が減った意外なグッズとは?のタイトル画像

歩くより走った方が楽?!息子の多動が減った意外なグッズとは?

ついに言われてしまった

2歳検診のことでした。

息子の落ち着きのない行動を見た保健師さんからついに「落ち着きがないようですね。専門家の先生と話してみますか?」と言われてしまいました。

そのセリフはあまりに鋭く、針のように私を突き刺しました。
「発達障害かもしれない」葛藤する気持ちの末、相談に至るまでの画像
Upload By ラム*カナ
「専門家と相談=発達障害児確定」のイメージがあったため、今相談したら確定してしまう!

まだ年齢のせいかもしれないのに!

そんな気持ちが波のように打ち寄せ、涙をこらえながら「もう少し様子を見てみます」という言葉を絞り出すのがやっとでした。

でもやっぱり

専門家の先生との相談を見送ったものの、長男が2歳の頃、実は育児のてんてこまい絶頂期。

ちょうど次男が産まれ、慣れない2人育児にアタフタだった上に、活発すぎる長男の行動、さらに1日に何度も起こす癇癪。

私は本当にヘトヘトでした。
「発達障害かもしれない」葛藤する気持ちの末、相談に至るまでの画像
Upload By ラム*カナ
触りたかった猫に逃げられて大泣き。

踏切があるのに電車が見られなくて大泣き。

こんな風に、思い通りにならない時、パニックに近い大泣きを起こし、そしてそれは1日に何度もありました。

1回泣き始めると1時間以上泣き続けるのはザラだったので、この頃の私は体力も気力もすり減る一方でした。

あれ?周りのママに比べて私、実は大変すぎやしないか?

いや、みんなこんなものかな?被害妄想?

うーん、でも…やっぱり…。

「この子は発達障害かもしれない」

そんな気持ちが私の脳内をかすめ始めました。

しかし、専門家の先生との相談するまでには気持ちが整理できず、モヤモヤしながら悩む日々が続きました。
療育支援探しバナー
次ページ「かすかな期待をよそに」

追加する

バナー画像 バナー画像

年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。