ボクらは誰しも必要な人材。診断をうまく活かして歩いていこう!

こういった事実を振り返ると、悪いように変化しているとは思えません。間違いなく全ての方にとって生きやすい未来の到来を感じ、希望が持てます。

もちろん個々で抱えるさまざまな問題がすべて解決しているわけではありませんが、世の中の流れに乗り、うまく生かせばボクの生活はますます好転するはずです。皆さんも一緒にその波に乗りましょうね。

ボクは未来をこんな風にイメージしています。
「障害のカテゴリーは、もっともっと細分化されるだろう。」

「障害が無くなるわけではないけれど、障害と感じることは少なくなるだろう。」

「仕事はもっと細分化されるだろう。そしてその人にあった仕事が見つかるだろう。ボクらが必要とされる日が近いだろう。」


医師に会うこと、そして発達障害だと診断されることは、まだまだとても怖いことかもしれません。まずは想定していた診断名ではない可能性もありますし、障害者というお墨付きを受けることは不幸だと感じられるかもしれません。

また、医師に会う前に覚悟を決めたはずなのに、いざその場になれば、未来が真っ暗に感じ、涙が止まらなくなるかもしれません。ボクの場合は、診断を受けて「嬉しかった」んですが、ボクの両親はショックだったでしょうね。

でもね、それは医師の診断の生かし方を知らないからです。

診断されるのは、一生涯変わることのない苦しみを与えられることではありません。今時点の状況を名付けたに過ぎないのであり、医師も明日のことはわからないんです。

実は診断されることによって、いろいろな支援を受けられることがありますし、診断によって今時点の自分を把握することは、生きていくための足場や逃げ場を見つけることにもつながります。

ボクがみなさんにお願いしたいのは、社会の流れにうまく身を委ねながら生きていくことであって、ご本人が無理に変わろうと努力することじゃないんです。

そこに留まらず流れ続けること、つまり明日を楽しみに待つことです。ボクらは誰しも必要な人材。診断されたことによって見つけた、とってもとっても小さな「希望」こそ大切にしましょう!今回はこの辺で。
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このコラムを書いた人
ライター:ゴトウサンパチ
ペンネームを使っています。 現在、高等学校実習職員。 2007年(平成19年)年7月、ADHD+積極奇異型のアスペルガー症候群と診断されて以来、カミングアウトし、県外を中心に講演活動を行いながら、発達障害やアーレンシンドロームの理解と特別支援教育の普及を行っています。 現在はHSP (ハイリーセンシティブパーソン)として当事者、先生、夫、4児の父など様々な角度から話題を提供しています。よろしくお願いいたします。 著書: 「先生がアスペルガーって本当ですか?」  ~現役教師のボクが見つけた幸せの法則~   明石書店(2011)

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