長かった休校が明け、最初の週末。今日もいつもの子どもたちがデイを利用してくれました。その顔はどこかどこかほっとした様子。
あまりにも長い休みだったから、お友達とどう接していいか分からなくなってしまった子も多いと聞きます。
学校によっては分散登校を行っているので、生活のリズムすらまだまだ掴めていない子もいます。落ち着くまでにはもう少し時間がかかるかもしれませんね。
そんな中、少し気になっていることがあります。コロナによる休校前から学校を行き渋るAくん(中学生)のこと。「休校で一旦リセット」とはならなかったようで、休校が明けても一向に状況の変化は見られません。
「学校行きなよ」と声を掛けると、こちらの目を見ようとせず、どこかはぐらかすように別の話題にもっていこうとするAくん。きっと学校を話題にされるのが嫌なのでしょう。
「友達いないの?」と聞くと、小さく頷くAくん。なかなか自分の気持ちを正確な言葉で伝えることができないので、こちらから探っていくしかありません。もしかして、もしかするとこれが原因なのかもしれません。
思えば僕も高校の頃、どうしても学校に行きたくない時期があったことを思い出しました。原因はクラスに仲の良い友達がいなかったこと。居場所がなくて、授業以外はずっと机に突っ伏して寝ていた気がします。とにかく目をつぶっている時間が長かった暗黒の時代です。
クラスに仲の良い友達がいない。
これって思春期の子にとって、相当大きな問題ではなかろうか。思えばAくんは昨年末に現在通っている学校に転校したばかり。でも、明るい性格だからすぐに友達もできるだろうと個人的には思っていました。
しかし、なかなか上手く友達ができず教室に居場所がない。Aくんにとって辛い日々だったと想像できます。
「学校行きなよ」と、軽いノリで声を掛けてしまったけど、もしかしたらAくんにとってものすごいプレッシャーに感じていたかもしれません。
学校に居場所のない子にとって、その言葉は恐怖でしかない。学校だけが全てじゃないから、無理に行くこともないよ。
でもその反面、できることなら学校に行ってほしい。友達と一緒に学校生活を送る喜びは何ものにも代えがたいから。暗黒の高校時代を過ごした僕が言えた義理じゃないけど。
うーん、行かなくていいのか、行くのか、結局どっちやねん(´д`|||)
上手く言えないけど、ひとつだけ言えることはAくんには青春を謳歌してほしい。悩むのもまた青春のうち。
少なくとも今はデイがAくんにとっての居場所になれるよう、そっと見守っていきたいと思っている次第です。
学校に居場所のない子にとってその言葉は恐怖
教室の毎日
20/06/06 23:04