この時期、我が子を保育園に行かせようか療育施設に行かせようか迷う保護者様は多いと思います。
本日は療育施設と保育園や幼稚園との違いをお伝えします。
①ずばり、違いは先生の多さです。
保育園や幼稚園は先生1人か2人に対し児童が20人以上います。
療育施設では定員が5~10名という事もあり、先生1人に対し児童は2~3人が一般的です。
児童の特性や年齢によってはもっと多くの職員配置があります。
どうしても保育園や幼稚園では多対1なので集団に対する指示になってしまい、特性のある児童は自分に言われていると気付かなかったり、行動が遅れたり忘れたりしてしまいます。
②発達障害に対しての理解。
保育園や幼稚園の先生は保育のプロです。
通常発達の児童に対しては頼もしいですが、やはり発達障害に対しての理解度は多くありません。
こぱんを利用している児童の保育園に訪問に行った際には、保育園の先生達からたくさん質問をいただきます。とても勉強熱心で感心します。
しかし、保育の仕事が本職なのでガッツリ理解して適切に児童に向き合うと言うのは難しいと思います。
理解していないと大変な事はたくさんありますが例を一つ挙げます。
主張が強い児童の場合は問題が表面化しますが、主張があまり無く、いつもニコニコしている手の掛からない児童は将来大変になります。
やはり、多対1では手の掛かる児童ほど優先される事になり、逆の大人しい児童は見過ごされます。
しかし、ニコニコしているから理解している。騒がないから困っていない。と言うのは発達障害を理解出来ていない事になります。
ニコニコしているのは児童の処世術であり、困っている事にも気づいていない場合、どんどん置いて行かれてしまい、折角の学びの時間が無駄に過ぎて行ってしまいます。これでは、何をしに通っているのかわかりません。
しかし、エネルギー一杯のたくさんの児童を前にすると、こういう児童は埋もれてしまいます。
③専門的な支援
画像にあるような視覚支援やSST、感覚統合やリトミック。ポーテージで発達段階を確認したり、どうしても支援に行き詰った時にはフレームワークなどで本質や問題か行けての糸口を探したり。
一人一人に合った療育をします。
やはり少人数だから出来る事だと思います。
日々、新しい療育や良い方法論を探して勉強、実践していきます。
加えてプロの先生達がいくつもの視点から児童を見ています。
今、出来る事。今の課題。目標、児童に合った環境設定。
1人や2人ではなく様々な視点から意見を出し合う事で本当に合致する支援をみんなで探していきます。
他にも様々な違いがあります。
江東区はとても発達障害に理解があり保育園や幼稚園の先生方もとても暖かく必死で頑張っています。素晴らしいといつも思います。
しかし、やはり専門分野が違うので大変な苦労をされているなと思いますし、何より児童にとって一番伸びる時期が就学前の幼児期です。
児童発達支援の施設が少ない現実があるので辛い部分ですが、出来れば療育のプロに任せてもらえればと日々思っています。
保護者や保育園や幼稚園と寄り添いながらお互いに楽に楽しく児童の良い環境を作れたらいいなと願っています。
亀戸教室の先生方は熱心な先生ばかりなので管理者として安心してみていられます。
乱筆になりましたが、参考にしていただければ幸いです。
ご既読ありがとうございました。
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教室の毎日
24/02/27 08:01