でらいとわーくジュニアを昨年12月開設しました。二年前の平成26年12月に就労移行支援事業所でらいとわーくを開設するにあたり、当時、たくさんの就労系事業所のご協力を賜り、事業所の見学をさせて頂きまして、私どもは、自己肯定感を養う事にフォーカスを当てた支援をと考え、KUMON学習を仕事に見立てたプログラムとして導入させていただきました。わたし達は、自己肯定感を得るために、「他者から認められたい」「必要とされたい」「自分の能力を引き出た活動がしたい」などが重要ではないかと『でらいとわーくグループ』では考えています。もっと言えば、「存在を認められたい」、「存在を必要とされたい」、「自分自身が選択して活動したい」、「能力をみとめられたい」、「能力を必要とされたい」「能力を生かした活動したい」に分かれるかと思っています。それを体得して、自分に自信を持つ機会になるプログラムの一つがKUMON学習だと私どもでらいとわーくグループは信じています。
学習から読解力がつき、字を書き、文字を書く。そして計算力がつく。
じりつに向けて役に立つことはもちろんの事ですが、学習により、出来る事が増えて、それが学ぶよろこびとなり、将来の働くよろこびにつながると信じています。
KUMON学習は、体を鍛えるのと同じように、頭を鍛える、体を使って生活の工夫を手に入れるように、頭を使って生活や生きる工夫を手に入れる道具と捉えています。
スタッフはKUMON講師になるときに、自らもKUMONを体験します。
スタッフが感じたのは、『すらすら解いているときの楽しさ、これは「ちょうど」を発見するのにいいプログラムだ』と。(株)公文教育研究会の当時の担当部長が輪投げを参考にちょうどの楽しさを表現してくださいましたが、仕事でも、学習でもちょうどいいところでこそ、楽しさや、最大限の能力が発揮できるのだと改めて感じた瞬間でした。例えば、靴がちょうどよくなかったら、歩くのも遅くなり、場合によっては怪我もします。かけっこならば、ちょうど良ければきっと、その方にとってベストなタイムが出る事でしょう。ちょうどという事はそういう事なのだと思います。http://www.kumon.ne.jp/kumonnow/topics/vol179/
そして、もう一つ思ったのは見当を立てて物事を考えることが出来る学習という事でした。生きていくうえで、見当が立てられるという事はとても大切な事かと思います。スタッフがKUMON学習で50枚ほどやっているときに「ちょっと時間があるので15分だけKUMONをやろう」と思った時の事です。「1枚大体1分30秒ぐらいとして15分あれば10枚は出来るな」という見当が出来るようになっていました。その見当どおり約15分で10枚できました。見当だてられるとは、買い物でも、移動でも生活に於いてはもちろん、仕事でも見当がたてられるというのはとても有効なことです。論理的な思考という事を耳にする事が有りますが、原点はこのような事のように思います。
論理的というのは分かりやすく言えば、だれでも納得できるという事です。
『就労移行支援事業所でらいとわーく』での支援に於いて、もっと早く関わることが出来ていたら、もっと自分で自分の希望の幅を広げられていたのではないかという18歳の若者と出会いました。1年弱で、私たちは就労移行支援として残りの1年では就職をコミットできないと判断して別な支援機関を勧めました。今も悔しい気持ちですが、その若者にもっと早く関われていたらという気持ちから、昨年12月『放課後等デイサービスでらいとわーくジュニアかまたアフタースクール』を開設いたしました。
障害者雇用の現場では、PCスキルや特別なスキルの向上よりも『でらいとわーくグループ』では、
自分にとってちょうどを知り、
見当が付けられるようになり、
「おてんとさまが見ている」という倫理観をもち、
そして“徳”がある人材。例えば「あの人のためなら」と周りに思わせるような人間性。そんな仲間の応援が出来たらと強く願っています。
『でらいとわーくグループ』の理念は、分かりやすく表現すると、『わくわくする夢をもち、そしてわくわくする目標を得て、わくわくする毎日を送る』そんな人たちを応援する場所にしていきたいと考えております。
KUMONを導入している理由
教室の毎日
17/07/27 13:56