はるプラス港南で水遊びを活動に取り入れる際には、楽しさと学びを組み合わせることに力を入れています。水遊びは、特に夏の時期においてお子さんたちが自然に楽しめる活動でありながら、ABAの目標達成にも役立つアプローチを取ることが可能です。以下に、スキル習得と結びつけた水遊びの活動をいくつか紹介します。
1. 指示理解スキルの強化
• 活動内容:
水鉄砲やバケツなどを使った遊びの中で、特定の指示を聞いて行動する練習を行います。例えば、「赤いバケツに水を入れて」や「3回水をかけて」といった具体的な指示を出し、それに従って行動することを促します。
• 目標とするスキルは、「指示に従うスキル」です。
2. 協調行動と社会的スキルの向上
• 活動内容:
お子さんたちが協力して水遊びをする活動を通じて、社会的スキルを伸ばします。例えば、ペアで水風船を投げ合うゲームや、チームで水を運ぶ競争など、協調して行動することを求められる場面を作ります。
• 目標とするスキルは、「ソーシャルスキル(社会的相互作用や協力行動のスキル)」です。
3. 言語スキルの強化
• 活動内容:
水遊びをしながら、特定の言葉を使ったコミュニケーションを促します。例えば、水に関連する物の名前を覚えたり(バケツ、シャワー、ホースなど)、クラス仲間に対して「水をちょうだい」「順番を待ってね」など、適切な言葉を使う練習をします。
• 目標とするスキルは、語彙の拡充や要求するスキルです。
4. 自己管理スキルの強化
• 活動内容:
水遊びの前後で、自分の持ち物を管理する練習を行います。水遊びに必要なものを自分で用意したり、使用後に片付けを行うことを通じて、自己管理能力を高めます。
• 目標とするスキルは、物の整理整頓やタスクの完遂をする「自己管理スキル」です。
5. 順番を守るスキルの練習
• 活動内容:
水遊びの中で、順番待ちや交代を行うゲームを取り入れます。たとえば、水鉄砲を順番に使ったり、特定の順番で活動を行うことで、順番を守ることの重要性を学びます。また、順番交代をすることにより、コミュニケーションの土台を作ります。
• 目標とするスキルは、順番を守る「行動管理スキル」です。
6. フィードバックの提供
• 活動内容:
各活動後に、そのお子さんがどのように行動したか、何がうまくいったか、どこを改善すべきかについて、受けとりやすい言葉またはジェスチャーなどの視覚支援によって、フィードバックを提供します。これにより、お子さんが自分の行動を理解し、次にどのように行動すべきかを学ぶことができます。
水遊びは、子どもたちが自然に楽しむ活動でありながら、しっかりとABAで定められたスキル習得を目指す機会としても活用できます。楽しさと学びをバランスよく取り入れることで、効果的なABAプログラムを提供することができます。
「はるプラス港南」8月の活動報告
はるプラスだより
24/08/27 09:56