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言葉のやりとりと、ペープサート・絵本との関係

はるプラスだより
1. 言葉のやりとりとは?

イントラバーバル(Intraverbals)は、ABA(応用行動分析)の言語指導における重要なスキルの一つで、会話のやり取りを指します。具体的には、質問や発話に対して、関連する言葉で答えるスキルを指します。例えば、

• 大人:「りんごは何色?」

• 子ども:「赤!」

これはイントラバーバルの典型的な例で、会話のキャッチボールを増やすことが目的です。


2. イントラバーバルとペープサートや絵本の関係

ペープサートや絵本は、イントラバーバルスキルの発達にとても有効なツールです。


① ペープサート(紙人形劇)

• 会話のやり取りを練習できる

例:

• 大人:「うさぎさん、好きな食べ物は?」

• 子ども:「にんじん!」

• 大人:「そうだね!にんじんが好きだね。」

• ストーリーを通じて質問に答える機会を作る

•例えば「三匹の子ぶた」のペープサートを使い、「オオカミは何と言った?」と質問すると、子どもが「ふーっと吹いてやる!」と答えるなど、イントラバーバルの発話が促されます。

• 繰り返しのやり取りで定型フレーズを覚える

• 「こんにちは」「さようなら」「ありがとう」などの基本的な会話の流れを習得しやすくなります。


② 絵本の活用

• 質問応答の練習(WH質問を増やす)

例:「はらぺこあおむし」を使う場合

• 「あおむしは何を食べたの?」→「りんご!」

• 「次に何を食べたかな?」→「なし!」

• 「何匹のあおむしがいる?」→「1匹!」

• オープンエンドの質問で発話を引き出す

• 「この子は次にどうすると思う?」

• 「どうして泣いてるのかな?」

• 「もし○○だったらどうなる?」

• リズムや繰り返しのパターンで発話を促す

• 「ももんちゃん」シリーズや「だるまさん」シリーズなど、リズミカルな言葉の絵本を使うと、イントラバーバルの発話がしやすくなります。


3. どのように指導に組み込むか?

✅ ペープサートを使ったイントラバーバル練習

1. キャラクターを使って会話形式で発話を促す

2. ストーリーに合わせて「次はどうなる?」と予測させる

3. 簡単な会話のやりとりを繰り返す


✅ 絵本を使ったイントラバーバル練習

1. 「これは何?」から始めてWH質問を増やす

2. 絵本のストーリーに基づいた「なぜ?」の質問をする

3. 「もし○○だったら?」という仮定の質問で思考を広げる



4. まとめ

• イントラバーバルは会話のやりとりを増やすための重要なスキル。

• ペープサートはキャラクターを通じて自然な会話を促しやすい。

• 絵本はストーリーの流れを使って質問応答の練習ができる。

• 「何?」「どこ?」「なぜ?」の質問を増やし、イントラバーバルを引き出す。

• 繰り返しのやりとりを通じて定型フレーズや会話スキルを定着させる。


ペープサートや絵本は、イントラバーバルの指導において、子どもが楽しみながら発話の機会を増やせるとても良い教材です!
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