今日は9/9に行った全体プログラム「一反もめん」について書こうと思います。
5〜60㎝に切ったトイレットペーパーをうちわであおぎ、
相手の陣地に落とすというゲームです。
自分の陣地にトイレットペーパーが落ちたら負けです。
(写真の中央右上に浮かんでいるのがわかるでしょうか)
ここに通ってくる子どもたちの中には、運動が苦手な子も多いので、
そういう子どもたちでも参加しやすいゲームとして取り入れました。
また、ルールが単純なこと、うちわをあおぐだけなので手助けもやりやすことなど、
簡単に取り組めるわりに盛り上がるゲームです。
頭や体を使うゲームと、楽しむことがメインのゲームの、中間ぐらいといったところでしょうか。
ただし、あおぐと風が起こること、軽い物は風にのって浮かび、そして動くこと、
あおぐ向きや強さによって動きが変わることなど、
ふだん意識はしていないけれど、そんな当たり前のことを実感する場にもなっています。
シェルフのような施設に通う子は、よく、様々な経験が少ないと言われます。
もちろん、
何らかのハンディキャップを持つ子が多いので、何かを経験させるにも制約を伴います。
だからこそ、身構えて大きな経験をさせることばかりでなく、
何ということもない、当たり前の経験をすることも大切と考えています。
とは言え、実は、
この活動は、この子たちにとってそんなに当たり前ではないかもしれません。
うちわを使ったことある?
うちわで風を起こしたことある?
その風で何かを浮かせたことある?
大勢でうちわをあおいだことある?
この経験が直接何かの役に立つわけではないと思います。
しかし、頭のどこかに、何となく、ぼんやりと残り、
いずれ、他のぼんやりとした記憶と繋がり、
一つの知識や経験を形作るその一つの素材と、成りうるかもしれません。
などと難しいことを考えながらやっているわけではありません。
毎回、なるべくいろいろな経験を楽しくやっていければいいなあということです。
なので、なるべくマンネリにはならないようにということだけは、特に気をつけています。
一反もめん
教室の毎日
21/09/16 15:23