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安心できる世界で生きること

世界には、7000以上の言語があると言われています。グローバル化が進み、便利なツールを持って海外に行くことができる現代でも、母語ではない言語の中で生活するのはとても大変です。 「発達障害の特性を持って生きることは、まるで言語も文化も通じない外国で一人で暮らしているようだ」。この表現は多くの発達障害の当事者や専門家がその生きづらさを説明するときに非常によく使う表現です。*1 もしあなたが、言葉があまり通じない外国で一人暮らしをしていたら、不安を感じることでしょう。生活に慣れてきても、突発的な出来事には上手に対応できないかもしれません。毎日、周囲の様子をうかがいながら、相手の言葉を聞き漏らさないように、失敗しないように生活することは、大きなエネルギーが必要です。夜になるとベッドに倒れ込んでしまうかもしれません。あるいは、理不尽な目にあったと思って怒りがこみあげてくるかもしれません。わからない言葉をたくさん浴びて、「うるさい!」と癇癪を起してしまうかもしれません。 そんなあなたに必要なのは、周囲の人の適切なサポートです。あなたの言語能力に合わせて、分かる表現で具体的に適切に説明してくれる人。上手に通訳してくれる人がいれば生活は少し楽になるでしょう。また、相手国の文化やルールを教えてもらえるともっと良いでしょう。文化やルールはその国ごとに大きな違いがあります。日本では、周囲と合わせることは美徳とされますが、他の国でははっきりしない人と歓迎されないかもしれません。色々な場面での、振る舞い方を「〇〇の時は、××する」と、具体的に教えてもらうと安心して過ごすことができると思います。 もし、お子様が発達障害と診断された、あるいは疑いがあると言われた保護者の方、まずは、お子様の特性への理解が不可欠となっています。困った行動が見られたら、そのお子様は、「困った子」ではなく「困っている子」と考えてみましょう。そして、どうやったら、お子様が理解できる世界で安心して過ごせるかを考えましょう。安心できる環境の中で、好きなことを見つけ、その子らしく生活することは、障害のある無しにかからず、子どもに保障された権利だと思います。それでもこうしたことを実現するのはとても難しい場合があります。自分が持っている価値観を変えることは想像以上に大変です。忍耐も必要です。また世間には様々な障壁がまだあると言わざるを得えません。 CoreMoreでは、お子様の発達を支援しながら、同時に、お子様にとって安心できる環境について親御さんと一緒に考えていきます。是非、一度相談にいらしてください。(言語聴覚士N) *1 参考図書  「自閉症の僕が飛びはねる理由」(東田直樹著)角川文庫 「自閉症スペクトラム症の私は、いかにこの世界を生きているか」(横道誠著)金剛出版 「自閉症だったわたしへ」(ドナ・ウィリアムズ著) 「自閉症スペクトラム症の女の子が出会う世界 幼児期から老年期まで」 (サラ・ヘンドリックス 著)河出書房出版

【新規募集中!OT/ST支援】療育ポータルスタジオ Core More(これもあ)/安心できる世界で生きること
CoreMoreが大切にしていること
26/07/14 16:48 公開

音への意識をたかめよう!(音韻認知の力)

前回、「パソコン」が「パトコン」や「パコソン」に、「とうもろこし」が「とんぼろし」になってしまうお子様のお話しをさせていただきました。 発音が不明瞭というお子様の中には、音韻認知が苦手なお子様がいます。音韻認知とは、言葉の音に対する意識のことで、頭の中でことばの音を操作する力のことです。例えば、「さかな」は、水の中に泳ぐ生き物で、焼いたりして食べるものですが(魚の意味)、音に注目してみると、「さ.か.な」と3つの音でできていて「さ→か→な」と音を順番に並べることが出来ます。音韻認知の力がつくと、このように音の数が分かり音の順番が分かるようになります。 音韻認知が弱いと、頭の中の音のイメージが曖昧になります。その結果、口の動きに問題がなくても(構音障害がなくても)、例えば「さかな」を「しゃかな」と言うような発音の誤りが起こりやすくなります。「さ」と「しゃ」の音の区別がつきにくいため、自分の誤りに気が付かないのです。また、「テレビ」が「テ」と「レ」と「ビ」の音からなるのは分かっていても、音の並べ替えに失敗して「テビレ」となってしまうこともあります。こうしたお子様は、音韻認知が高まると発音がはっきりとしてきます。 さらに、ひらがなは1つの文字に1つの音が対応しているため、音韻認知はひらがなの読み書き学習の基礎になります。 音韻認知はどのように発達するのでしょうか? 赤ちゃんはお母さんの声をお腹の中で聞いています。生まれてしばらくすると「あ〜う〜」など喃語が出てきて、1歳ぐらいになると、初語があります。その頃は、ブドウを「ぶ〜」といったり、リンゴを「ごっ」と言ったり、言葉の一部をなぞってお話する時期です。 たくさん言葉を覚えたら、4歳前後には「さかな」という言葉が「さ.か.な」と3つの音からできているとわかります。じゃんけんをして、グーで勝つと「グリコ」、パーで勝つと「パイナップル」、チョキで勝つと「チヨコレート」など音の数を数えて遊ぶゲームがありますが、4、5歳になるとできるようになります。 5歳過ぎには、「最初の音」と「最後の音」など音の順番がわかるようになることで、しりとりが出来るようになります。さらに、6歳を過ぎると、言葉を逆さまから言う「逆さことば」、言葉の一部を取り除いて言う「言葉の引き算」(ミカンからミを引くと→カン、さくらからさを引くと→さら)など、複雑な音韻操作ができるようになります。 言葉の発達は個人差が大きいので、音韻発達の年齢もあくまで目安です。そのため年齢ではなく、今お子様がどの段階にいるのかを考えることが大切です。 音韻認知を高めるクイズやゲームの例として、 ① ことばの音の数をあてる ② 「『あ』から始まるものは?」などの言葉探し ③ しりとり ④ 逆さことば ⑤ 言葉の引き算 があります。①から順番に難しくなります。 その時々の発達段階で、楽しみながらことば全体の発達が促されると良いですね。 お子様の発音など、不安なことがあれば是非一度CoreMoreに相談にいらしてください。(言語聴覚士N)

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CoreMoreが大切にしていること
26/07/07 10:07 公開
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