こんにちは。
児童発達支援事業所 STELLA KID(ステラキッド)鶴ヶ峰教室です。
4月も半ばを過ぎましたが、新年度いかがお過ごしでしょうか?
新しい環境の中で、お子さんに対して一日中叱ってばかり、
それではいけないとわかっていても、どうしてもイライラしてしまう。
そういうお話をよく聞く時期でもあります。
何度注意しても子どもが言うことをきかない。
むしろどんどん悪化している。
そんなときは、
一度客観的にお子さんの行動を分析してみると良いかもしれません。
◆応用行動分析学(ABA)
ABAはApplied behavior analysis(応用行動分析学) の略語です。
Behavior analysis(行動分析学)では環境を工夫することで
行動がどう変化するかを記録し、
行動の原理・法則を分析します。
その成果を人間・動物などの諸問題の解決にApplied(応用)しようと
試みる中で生まれたものです。
ABAでは
行動のすぐ後に「いいこと」が起きたり、「いいこと」の量が増えることで、その行動が起きやすくなることを「強化」と呼びます。
逆に
行動のすぐ後に「いやなこと」が起きたり、「いやなこと」の量が増えることで、その行動が起きにくくなることを「弱化」と呼びます。
例えば
行動:いたずらをする
↓
結果:怒られる(いやなこと)
↓
行動が起きにくくなる(弱化)
となります。
しかし、実際には叱ってもやめない、下手をすると悪化する、ということが起きます。
◆お子さんにとって「いいこと」「いやなこと」とは?
一般的な感覚からすれば「叱られること」は「いやなこと」と思うかもしれません。
しかし、お子さんにとって必ずしもそうであるとは限りません。
お子さんにとって「叱られること」が「いやなこと」であれば、いたずらをするという行動は起きにくくなるはずです。
叱られているにも関わらず、行動が悪化しているようであれば、
「叱られる」=「かまってくれる」=「いいこと」
になっている可能性があります。
いたずら(行動)をすれば、かまってくれる(いいこと)となれば、行動の「強化」が起き、いたずらをやめない、もっといたずらの頻度が上がることになります。
◆対処方法は?
①客観的にお子さんの行動を分析してみましょう
何度注意しても困った行動が減らないのであれば、前述したように、お子さんにとっては「かまってほしい」という要求の現れかもしれません。
感情に任せて怒ってしまえば、その行動はより「強化」されます。
「なぜこの子は今こういう行動をしているのだろう?」
一度その視点に立って考えることができると、自分自身の気持ちを落ち着かせることにも繋がります。
行動の正体がわかれば対処の方法も考えられます。
②あたりまえをほめる
どうしても「できないこと」に目が向きがちになってしまい、
ほめるより叱ることのほうが多くなってしまうこともあるかと思います。
できないことができた、等の特別なときだけほめるのではなく、
お子さんがあたりまえの行動をしたとき=普通にしているとき
にこそ、ほめてあげてください。
いつもなら出かける直前にいたずらをするところが、しなかったとき。
そこに「ほめる」という「いいこと」を起こしてあげることが、
「かまってもらう」ためのいたずらの頻度を下げることに繋がっていきます。
おわりに
先ほどの一例は、あくまでも単純化した一例です。
表面的に全く同じように いたずらをする という行動が出ていても、
全てが「かまってもらいたい」という訳ではありません。
お子さんが何を求めているのかを見誤って対処をしてしまうと、より困った行動が増えてしまうことも考えられます。
当たり前のことではありますが、お子さんも一人の人間であり、自分の意思を持って行動しています。
「言うことを聞かせよう」とするのではなく、お子さんが「何を求めているのか」をお子さんの立場になって考えてみましょう。そうすれば自ずと解決の糸口が見えてくるかもしれませんよ。
お子さんの気になる行動等があれば、是非一度専門家に相談してみてください。
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当教室では
・じっとしていられない
・こだわりが強い
・感情の調整が難しい
・人の気持ちを読むことが難しい
・お友達とのトラブルが多い
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・不器用
・視線が合わない
・幼稚園、保育園、小学校への就学が不安だなどの保護者の方々・お子さんの困り感をサポートいたします。
※自治体の助成により無料もしくは低額にて療育が受けられます。
まずは市役所/相談支援事業所/当事業所にご相談ください。
※児童発達支援事業は、放課後等デイサービス(放デイ)と同じく
障害児通所支援事業に属する療育施設であり、「児発」などの略称で
呼ばれる場合もあります。
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教室の毎日
19/04/19 15:11