こんにちは。
児童発達支援事業所 STELLA KID(ステラキッド)鶴ヶ峰教室 木内です。
前回は
手先の不器用さの原因についてお話させて頂きました。
今回はその中の「協調運動が苦手」という部分に関して、
掘り下げてお話をさせて頂ければと思います。
【発達性協調運動障害】
日常生活における協調運動が、個々の身体機能に問題が無いにも関わらず、
年齢や知能相応より不正確・困難である障害のことです。
ざっくり言うと「効率よく身体を動かすのことが苦手」と言えます。
【粗大運動と微細運動】
協調運動には歩く、走る、ボールを投げるなどの全身を使って大きく動く「粗大運動」と、
ボタンを留める、ひもを結ぶ、絵を描くなどの手先を使った精密な動作を行う「微細運動」があります。
発達性協調運動障害では、「粗大運動」「微細運動」が全体的に苦手な場合もあれば、
一部のみが苦手で他は問題ない場合もあります。
【対処方法】
作業療法を試みる
作業療法とは、作業などを行うことで、複合的な動作をできるようにしていく療法のことをいいます。
作業療法を行うことで、動きと動きの統合が円滑になり、協調運動における能力の向上が期待できます。
【モチベーションを考える】
日常生活で発達性協調運動障害のお子さんに、苦手な動きを克服させようと訓練ばかりをすると、お子さん自身の苦手意識が強くなってしまうという危険性があります。
得意な要素を取り入れて楽しみながら、時折苦手な要素を混ぜ込むなどして、本人が苦手さを感じにくくする配慮をおこなうなどの工夫が大切です。
また、出来たら褒めてあげることでモチベーションを高めてあげることも忘れずに。
【使う道具を工夫する】
お子さんの協調運動の苦手さ、不器用さの原因は道具によるものかもしれません。
そんな時は使う道具を選んでみたり、工夫するなどの配慮が必要かもしれません。
(例)
・線がうまく引けない・筆圧が弱いなど → グリップが太くて持ちやすい鉛筆を使う
・靴がうまく履けない → 靴を履くとき高さをイスなどで調節する
・食べ物をお皿からこぼしてしまう → 縁のある皿で食べ物をすくいやすくする
などがあります。
このように、お子さんの不器用さは実は協調運動に由来するものかもしれません。
その場合は、無理に訓練を重ねるようなスパルタ教育をするよりも、お子さんの苦手の原因を丁寧に分析し、歩み寄る姿勢が大切になります。
当教室は、そうした不器用さを抱えるお子さんのご相談にも保護者様と一緒になって考え支えていきたいと考えております。
もし、お子さんの不器用さにお悩みがございましたらお気軽に当教室までご連絡ください。
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当教室では
・じっとしていられない
・こだわりが強い
・感情の調整が難しい
・人の気持ちを読むことが難しい
・お友達とのトラブルが多い
・言葉の遅れを感じる
・抽象的な表現が苦手
・発達に心配がある
・不器用
・視線が合わない
・幼稚園、保育園、小学校への就学が不安だ
などの保護者の方々・お子さんの困り感をサポートいたします。
※自治体の助成により無料もしくは低額にて療育が受けられます。
まずは市役所/相談支援事業所/当事業所にご相談ください。
※児童発達支援事業は、放課後等デイサービス(放デイ)と同じく障害児通所支援事業に属する療育施設であり、「児発」などの略称で呼ばれる場合もあります。
児童発達支援事業所 STELLA KID 鶴ヶ峰教室のホームページはこちら
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STELLA KIDのコラム“療育の扉”はこちら
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住所:横浜市旭区白根5−10−1 AOKIYA BLD 1階
手先が不器用 ~発達性協調運動障害~
雑記
19/06/28 18:00