こんにちは!保育園幼稚園では運動会シーズンも佳境となり、
ご利用者の方々の運動会事情を聞くのが日々楽しみな、八王子北教室の飯沼です!
前回は個別支援計画が立った後の指導の一例をご紹介いたしました。
今回はもう少し年齢の高いお子様の指導の例をご紹介します!
~前回のおさらい~
支援計画が立った後は、お子さま独自の支援計画に沿った指導となります。
そのため、今回ご紹介できるのはあくまで一例にはなりますが、指導のイメージが沸くヒントになったらうれしいです!
今回も、指導の様子をより具体的にお伝えするために
Bくんというお子さまを設定してご紹介いたします。(※Bくんは架空のお子様です)
Bくんは6歳。集団での一斉指示を理解することが難しい、嫌なことがあっても言えずにイライラが爆発することがある、友達との会話が一方的になるなどの困りがあり、LITALICOジュニアの通所支援に通い始めました。
Bくんは乗り物や運動遊びが大好きで、とっても物知りです。
アセスメント期間を経てBくんの支援計画は大きく3つの柱で作成されました。
①指示の理解「集団のなかで一斉指示を聞いて行動することができる」
②気持ちのコントロール「自分の気持ちに気付き、適切に表現することができる」
③他者理解「友達とコミュニケーションをとって遊ぶことができる」
さて、Bくんの個別指導の一部を覗いてみましょう。
※Bくんの指導は指導員が1人に対して、お子様が3名の指導ですが、LITALICOジュニアでは一人ひとりにあったプログラムづくりや問いかけをしていますので、お子様3人までの指導を「個別指導」としています。
①はじめの挨拶
元気よくご挨拶したあとに、日付や天気などを確認します。指導員と最近あったことをお話したりもします。
②クイズ(3ヒントクイズ)
Bくんの好きなクイズを行う中で、「わかったら手をあげて、当てられたら答える」というルールを設けます。
集団の中で誰が話す時なのか理解することにつなげることや、
「全部わかるから答えたいけど、自分以外の子に譲る」経験も積んでいきます。
③紙芝居(「いらいらが爆発しそうな時どうする?」)
ソーシャルスキルトレーニングに関する紙芝居を見て、
イライラしたときにどうしたらいいか、第三者の目線で学びます。
紙芝居を見て、指導員や友達と話をすることで、
「先生に話す」「落ち着く場所に行く」「ジャンプする」「まあいっかという」など、
自分なりの対処法を見つけ、行動に移すことができるようにします。
④工作(道路を作ろう)
今回はBくんや一緒に指導を受けるお子様が好きな乗り物に関する工作を行います。
道路を手分けして切り、最後にみんなで貼り合わせて道路をつなげて車を走らせるなかで、友達とのやり取りをして物を作り上げる楽しさを学んでいきます。
また、ハサミが苦手なBくんはうまく道路が切れないことにイライラしましたが、
③の紙芝居でイライラした時に先生に話すことを学んだので「先生、切れない」と伝えることができました!
⑤ルールのある遊び(色鬼)
色鬼のルールを確認し、床に4色のフラフープをおいて遊びの準備をします。
鬼が言った色のフープに入るまでに鬼に捕まらないように逃げます。
Bくんは、色を聞き逃したら負けてしまうので、必死に鬼の話を聞いています。
遊びの中で一斉指示を聞いて取り組む力を育んでいきます。
⑤おもちゃで遊ぶ(プラレール)
プラレールで線路をつくるなかで、「〇〇ちゃん線路とって」「こうやったらいいかも」など友達とコミュニケーションをとる方法を学んでいきます。
⑥終わりの挨拶
「今日何が楽しかったか」等、感想を話す時間を設け、自分の気持ちを表現し、認め合う嬉しさが味わえるようにします。最後は元気よく挨拶をして指導終了です。
このように指導を進め、その後保護者さまと5分程度今日の指導の様子や最近のお家でのご様子をお話しさせていただき、次回以降の指導に取り入れていきます。
前回と同じお話になりますが、就学が近いお子様でも、
好きなものや楽しいと思えるプログラムの内容を大切に、
その子に必要だと考えられるスキル獲得に向けて練習していきます。
指導の内容に関して、何か気になることがございましたら、いつでもご連絡お待ちしております。
日々の指導の内容についてvol.3
教室の毎日
20/10/13 18:46