ロコモとはロコモティブシンドローム(運動器症候群)の略です。
今までは高齢者で問題となっていましたが、最近は昔と比べると社会や環境の変化によって、子供の運動神経が劣っているとか体が弱っていると言われており、「子供ロコモ」が問題になっています。
パソコンやゲームの普及により、外遊びができるような場所が減少し、全身を使って遊ぶ機会が減っています。そのため、しゃがんだり物を投げたりといった日常生活の中で鍛えられていた筋力や柔軟性が、環境の変化により減少していると言われています。
具体的には
・朝からだるい
・踵を床に着けたまましゃがめない
・しゃがんだ状態から立ち上がれない
・片足立ちができない
・和式トイレが使えない
・転んだ時に手を付けずに顔面を打ってしまう
・ボール投げができない
・体育座りができない
などの状態が見られます。
これらは、脳の器質的な障害や協調性の問題でない場合、運動不足による
・体の柔軟性の低下
・体力の低下
・バランス能力の低下
・反射神経の低下
などの運動器の機能不全や不調が原因と考えられます。
全国ストップ・ザ・ロコモ協議会の調査によると、幼稚園から中学生の子供1343人に調査した結果、40%の子供にロコモの兆候がみられたという報告があります。
ロコモの状態になると転倒や骨折のリスクが大きくなってしまうため、子供達に運動をする機会を与えることは非常に重要です。
是非ピースホームタウン土浦に通って、運動の機会を増やしましょう!
文章:理学療法士 加門 知美(専属スタッフ)
北海道大学医学部保健学科理学療法学専攻卒業
国家資格を取得し、現在理学療法士10年目
気を付けたい現代病 子供ロコモ
情報発信豆知識
20/11/24 19:14