こんにちは!
KIDSBASEさんかくで心理士をしています、田原です。
今日は不登校についてお話しします。
そもそも不登校の理由は、いじめや対人関係、学業不振、ゲーム(スマホ)依存、非行等が影響していることが少なくありません。これらのように一次的な問題が明確であれば、早急に問題へ対処できれば登校できるようになることもあります。しかし、不登校が長期化すると、一次的な問題だけではなく、ニ次的に問題が生じ複雑化していきます。例えば、一次的に対人関係で不登校となり長期化してしまうと、二次的に不安が高くなり人の視線が気になりはじめたり、緊張感や恥ずかしさが過剰になったりしてしまいます。また、家にいるとき何をしているか不登校の子ども達に聞くと、ゲームや動画と答えます。はじめは暇潰し程度にやっていたゲームが、いつの間にか依存するくらいハマり、登校に影響してしまうことがあります。登校しないで暇だからゲームをやっている⇨ゲームをやりたいから登校しない、となることもあります。また、いじめで不登校になった場合では、担任の先生が介入できると登校できるようになることもあります。しかし、からかわれる子どもにも問題があるという話になると、二次的に担任の先生とも関係がこじれてしまい問題は複雑化してしまいます。
最近では不登校事情も少し変化しているように思います。原因がはっきりしないことも多く、因果論では説明できないことも少なくありません。その場合、不登校と問題の関係が見えないわけですから、問題志向ではなく解決志向で考えていきます。クライエントさんにとっての解決とは何か。どうなると解決と自覚できそうか一緒に考えます。今自覚できる解決が、登校することにならないこともあるわけです。それを受容した上でクライエントさんとの関係を続けていると、ある時点から登校意欲が出てくることもあります。
現在、コロナ禍で登校自粛により、休校や分散登校、授業短縮等が行われています。それが原因で登校しづらくなっている児童生徒もいます。逆に、登校自粛がスモールステップ的に不安拮抗的に働き、これまで登校出来なかった児童生徒が登校しやすくなっている場合もあるように思います。私は、子ども達が無理せず、楽しく登校出来るようになることを理想としています。一次的、二次的な問題を見立てながら、介入するタイミングとポイントを見極めながら対処することが求められています。また、場合によっては中長期的に支援を続ける必要があると思っています。
最近の不登校事情
教室の毎日
21/01/19 20:23