こんにちは!エコルド盛岡茶畑教室、理学療法士の伊勢です。
寒い日が続き、北国の冬ももう目前!毎朝布団から出るだけでも試練です…(泣)
「外、寒かったよ!」「岩手山、真っ白!」と、教室の子ども達も季節の移り変わりを感じている様子♪
寒くても元気いっぱいです^^
さて、今回は個別訓練で実施している『デュアルタスク』についてお話していきます☆
これは「〇〇しながら△△をする」といった、二つの課題を同時に行うこと。
みなさんの生活を思い返してみましょう!
例えば歩行。
誰かと会話をしながら、水が入ったコップを運びながら、障害物やすれ違う人をよけながら、歩いていますよね。
車の運転はどうでしょう??
ナビを見ながら、標識や信号機を確認しながら、手足はアクセルやハンドルを操作。
子ども達においても、授業で先生の話を聞きながら板書を取ったり、遊具や人を避けながら鬼ごっこをしたり…
いくつかの行動を同時に行わなければならない場面って意外と多いですよね~!
行動のみならず、「思考+動作」の場合は、脳と身体の関係性が不可欠になります。
ところが、現状では「危険な場所で走り回る」「怪我やトラブルにつながらないか心配」といった保護者様の悩みは尽きません…
注意力や判断力、危険を察知する力などを「いざ!」という時に発揮したり、行動に移すのって、経験がないとなかなか難しいものです。
特に、発達につまずきがある子どもは『情報の処理が苦手』『注意が逸れやすい』『今何をすべきかの判断が難しい』などの特性により、デュアルタスクはさらにハードルが高いもの。
でも安心してください!
その力…運動や遊びの中で楽しく鍛えられますよ!
教室で実施している『デュアルタスク』のプログラムをいくつかご紹介♪
遊びの中でなら、失敗も怖くない!経験の積み重ねが重要です☆
【【爆弾から逃げろ!ゲーム】】
① 職員が投げる小さいボールを『爆弾』に見立て、「当たらないでね!」といって逃げてもらいます。
② ここにさらに、「床に散らばっている爆弾も踏まないでね!」という課題を加えます。
必然的に両方のボールに意識を向かわせることができ、子どもたちは大忙し…(笑)
しゃがんだり、ジャンプしたり、体をひねったり…いろんな身のこなしが身に付きます!
散らかすボールは、新聞紙など、万が一踏んでも安心なものを使用^^
踏んでしまった時は「ドッカ―ン!!爆発しちゃった~」といって大盛り上がり♪
【【ボール分け・風船キャッチチャレンジ】】
① フラフープの中に座り、2色のカラーボールも複数個入れます。
② 風船を上に投げてもらい、落ちてくるまでの間に、フープ内のボールを色ごとにかごに分けます。
③ 落ちてきた風船を必ずキャッチしてもらいます。
いろんなところに目を移すので、跳躍的なビジョントレーニングにもなります!
ボールの色や個数を増やすことでレベルをあげることも可能^^
「沢山入れようとすると風船が落ちちゃうなぁ~」「風船は真上に飛ばすと取りやすいね!」などなど、
子どもたち自身が経験から試行錯誤するのも、いい経験ですよね◎
【【ジョイントマットステップ!】】
① 1~10までの数字が書いた2色のジョイントマットを写真のように並べます。
② 条件を提示して、その通りステップしてもらいます。
例:「まずは1から順番に!」「次は10から順番に後ろ向きで!」「次は黒だけ踏んでみよう!」「白だけ片足跳びできるか な?」「最後は白を踏むときだけ手を叩いてみよう!」などなど
色と数字の二つの要素でいろんな条件が作れます。
あえて直前に課題を提示することで、瞬発力や判断力、脳と身体の関係性を鍛えます!
中には、一度踏みとどまって、ある程度見通しを立ててから取り組むお子さんもいます。
まさに『考える力』が身に付きますね!!
まだまだ紹介しきれませんが、限られた時間の中で子ども達からヒントを得ながら、日々プログラムを模索中です(笑)
ぜひお子さんと一緒に体と頭を動かして、これからの寒い冬に備えてみてくださいね☆
エコルド盛岡茶畑教室では、身体機能のお悩みに専門療法士が個別で支援します!
お子さんの気になるポイントについても、いつでもアドバイスいたしますので、お気軽にご相談ください(^^♪
デュアルタスクで鍛える!脳と身体の関係性
子どもの発達
22/11/29 10:28