先日お話ししたポジティブストレスとネガティブストレス。
本日はポジティブストレスに注目して、もう少し掘り下げてみたいと思います。
ポジティブストレスは、楽しい時などに多く生まれる
身体や心にとってプラスとなるストレスのことです。
マイスペ×スパークでは心・感情の発達を特に重要視しているので、
感情の発達を促せるようなポジティブストレスをお子さんに与えていけるよう
意識しながら療育を行なっています。
ですが、ポジティブストレスの適切な大きさや必要なサポートは
お子さんによって異なります。
たとえば、その子がまだ1人では出来ないことなのに何一つ手助けしないでいると
そのストレスを乗り越えられないままストレス過多になってしまいますが、
反対に、負担を全て取り除き1人で出来ることでも何でも手伝ってしまうと、
そこから成長・発達していくことは難しいです。
お子さんの
「自分1人では出来ないけれど、誰かの手助けがあれば出来そう」
なゾーンこそが、まさに発達に大切なポイントであり、
ポジティブストレスが生まれる場面だと考えています。
上記のゾーンのことを、心理学の用語では
発達の最近接領域といいます。
発達の最近接領域は、お子さんによって全く違います。
服の着脱に例えると、
1人で着替えが出来るお子さんであれば、そのサポートはほとんど必要ないですし、
袖を通すのがまだ1人では難しいようであれば
そのポイントに絞って少しだけサポートしていきます。
感情の発達についても同じで、
"このお子さんはある程度自分で感情のコントロールが出来るようだ"
"このお子さんはまだもう少し感情を調整するサポートが必要だ"
といった形で、お子さんの年齢ではなくポジティブストレスに対する対応力を判断し、
常に発達の最近接領域を保ちながら
感情の発達に必要な負荷を掛けていきます。
それぞれのお子さんに合った最近接領域でのチャレンジによって、
自ら挑戦する力や、
感情をコントロールする力(お友達とのいざこざの対処、気持ちの切り替えなど)
を身につけていきます。
ご家庭でも、お子さんの
「1人では難しいけれど少し手助けすれば出来そう!」
があれば、ぜひ一緒にチャレンジしてみてください!
そのポジティブストレスが、お子さんの成功体験につながり、
心身の発達に大きな影響を与えていきます。
12.一人ひとりに合わせたポジティブストレス
マイスペ×スパークBlog
21/12/02 21:56