さて、前回は"フロアタイム"について簡潔にお話ししましたが、
今回はもう少し掘り下げて、
具体的にフロアタイムってどんな関わりをするの?
どうやって始めたら良いの?
というところについてお話ししていきます。
フロアタイムの関わりを始める際、
大きく分けて5つのポイントが挙げられます。
1.よく観察する
2.遊びに参加する
3.ペースに注意する
4."おもちゃ"になりきる
5.感情を込める
この5つです。
では、ひとつずつお話ししていきます。
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1.よく観察する
始まりはまず、
その子が何をしているのかよく観察することです。
たとえば、
お子さんがおもちゃの車のタイヤをひたすらくるくる回しているのを見ると、
大人はついつい
「車はこうやって遊ぶんだよ、プップー!」
などと教えてあげたくなるかもしれません。
ですが、どんなに意味のない行動に見えても、
お子さんにとってそれが興味のあるものであり、ひとつの遊びです。
タイヤを回すことの何を楽しんでいるのか、
どんなことに興味があるのか。
お子さんのしていることを受け入れて、
まずよく観察してみることがフロアタイム最初の一歩です。
2.遊びに参加する
たとえば、レゴブロックを何度も落としては拾い、
落としては拾い…を繰り返すお子さん。
そんな時は、お子さんの隣に座って
同じように落として遊んでみるところから始めます。
しばらく隣で遊んだら今度は、
お子さんにブロックを渡して落とす遊びを手伝ってみる。
お手伝いをさせてくれるようになったら、
次は落ちたブロックをキャッチしてから渡してあげる。
このように、少しずつ段階を踏みながら、
徐々にお子さんの遊びに加わっていけるようアプローチをします。
この時、
お子さんが遊びを主導していることを意識することが大切です。
お子さんの興味を元に、
その興味に沿った関わりを持つということです。
3.ペースに注意する
色々関わってみる中で、お子さんなりのやり方があったり、
こちらのアイディアを入れ過ぎて嫌がったりすることもあるかもしれません。
それは、まだこちらの働きかけを受け入れられないというお子さんからの合図です。
そんな時は、その気持ちやお子さんのやりたいことを尊重して、
また隣で真似をするところに戻ってみてください。
相手を受け入れるかどうか、
その速さはお子さんによって違います。
こちらの進めるペースが速かったら、決して強制せず、
お子さんの発信した遊びやアイディアに寄り添い、
近くで真似をしながら遊ぶところから始めます。
4."おもちゃ"になりきる
お子さんとの遊びに、
たくさんのおもちゃは必要ありません。
フロアタイムの中で、
最高のおもちゃは親や療育士。
大人はどんなおもちゃよりも楽しいおもちゃになることが出来ます。
たくさんやりとりをすることが何よりの遊びです。
5.感情を込める
効果的にやりとりをするために一番大切なのは、
感情を込めた働きかけをすること。
表情、ジェスチャー、声に遊び心をたっぷり込めて
心と体を思い切り使うということを意識してみてください。
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フロアタイムは1日に8〜10回、20〜30分が望ましいと言われていますが、
それにこだわる必要はありません。
時間や心に余裕がある時に、
思い切り関わってあげてください!
大事なことは、
大人と子どもが一緒に楽しむこと。
同じ床(フロア)に降りて、
お子さんと同じ目線で感情豊かに遊ぶことが
お子さんの発達の原動力になります!
21.フロアタイムを始めるには
マイスペ×スパークBlog
22/05/04 21:13