こんにちは。都筑区放課後等デイサービス FORTUNAです。
今回は「大声」を出してしまう子どもについて考えて見ましょう。
「そんなに大きな声を出さなくても良いのに」と思うぐらいの大きな声で話す人、特に高齢者でよく見かけます。この場合は、加齢により聴覚の器官の衰えから聴力の低下が見られる場合があり、相手の声が小さく聞こえて自分が意識せずに大きな声になっているという自然な現象です。
しかし、子どもの場合の大声は少し違います。聴覚の器官に器質的な何らかの問題がある場合は別として、発達障害が見られる子どもの困り事の中に「大声をだす」ということが、保護者の方とのカウンセリングでよく訴えられる項目の1つです。
この場合の「大声を出してしまう」困り事は、声の調節が上手くできないので、根気よく「今の声の大きさは、正しい?」と子どもに聞くと良いでしょう。
しかし、固有感覚の発達が遅れていると声をだす筋肉にも不器用さを抱えていることがあり、なかなか「今の声の大きさは、正しい?」と聞いても上手くいかないことがあります。
まずは、「原始感覚」をはじめとした身体の基礎の発達を促し、声帯を調節する機能を育てることが有効な場合があります。そのためには、他の人に迷惑が掛からない場所で声量の調節をする経験を積んでいくことが1つの方法です。しかし、声帯の筋肉など身体の発達が必要なため、小さいときは上手くいかないこともあることは考えておく必要があると思います。
興奮状態になると益々声は大きくなるでしょう。まずは、落ち着かせ、「今の声の大きさは、正しい?」という声掛けを根気よく続けてあげて下さい。
あと、視覚的に見せることで効果がある場合がありますので、「声のスケール(ものさし)」というものがネットにも上がっているので、大声が出た場合、「今のはここだよ」と声の位置を目で見てわかるようにしてあげるのも1つの方法です。
都筑区放課後等デイサービス FORTUNA
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22/03/05 11:54