こんにちは。都筑区放課後等デイサービス　FORTUNAです。

ボディイメージの2回目です。

感覚統合ではボディイメージを育てることが子どもの発達を促すうえで重要と言われています。
それは、「まね」と「行為」という２つの力につながります。

大人の言葉をまねる⇒言葉の獲得、大人の日常生活をまねる⇒生活スキルの獲得、大人の会話を聞いてまねる⇒会話スキルの獲得
など、まねることで自立のスキルを獲得していきます。大人も同じで、「まねる」という行為によってスキルを獲得していくのです。ボディイメージを育てると、自分の身体を意識したとおりに操作することができるので模倣の力も育っていき、他の能力の発達にもつながります。「模倣」には視覚で見たものに合わせて身体を動かす「動作模倣」と聴覚で聞いたことに合わせて口を動かす「音声模倣」があります。

動作模倣の力があると周囲の人のマネをして主に生活スキルを獲得していきます。特に発語がまだの赤ちゃんは周囲の大人の動作をまねして新しいことを覚えたり、成功体験を積んでいきます。
だから、子どもの前で大人が「悪い言葉」「汚い言葉」を使っていると、意味もわからずその言葉を覚えてしまう可能性があります。
一方、音声模倣の力は、耳で聞こえたことに合わせて口の筋肉を動かして同じ音を出す必要があるため、難易度は動作模倣より高いと言われています。しかし、個人差があるので、音声模倣のほうが得意な子どももいます。音声模倣の力が育つと、周囲の人の言葉をまねして語彙やコミュニケーションスキルを学習し、対人関係の力を高めていきます。

よってコミュニケーションに困難のある児童は、耳と身体を同時に使う運動を経験し、耳と身体の協調運動を積むことで音声模倣の力が高まり、コミュニケーションスキルの獲得が早くなると考えられています。

このように、運動経験を通してボディイメージを育てることで
・動作模倣の力の向上⇒生活スキルの向上
・音声模倣の力の向上⇒コミュニケーションスキルの向上

という発達を促すことができます。

都筑区放課後等デイサービス　FORTUNA