みなさん。トナラーという言葉をご存じでしょうか?
ご存じでない方のために少し説明を致します。
広い駐車上のあるショッピングモール、電車の中、飲食店、映画館など、他の広い場所が空いているのにもかかわらず隣や近くに座ったり、車を横に止める人のことをいうようです。
ちなみに私自身は、広い駐車場においても、電車内においても、飲食店においても空いていれば少々出入り口から離れていても広いところに止めたり座ったりします。
ある大学の心理学者の先生の話によると、人は普段、無意識のうちに個人差はあるものの他人と一定の距離(パーソナルスペース)を取って暮らしています。その内側に知らない人が入ってくると不快に感じるのだそうです。
満員電車などは、そのスペースを確保できないため不快な気持ちやストレスを感じてしまうということです。
その時人には、相手を人ではなくモノとみなす「没人格化」のメカニズムが働いて、不快感をやり過ごすことができるようになっています。
ところがトナラーと呼ばれる人たちは、十分なパーソナルスペースを確保できるような環境でも「没人物化」を続けてしまいがちなのです。
つまり切り替えが苦手なのではないかと考えられています。
また、パーソナルスペースがあることに矛盾していますが、人は元来、不安が強ければ強いほど、不安を和らげるために他者に近づいたり、集団になろうする心理が働くのだそうです。
とはいえ・・・
ただ単に出入り口が近いからという理由で車を止める理由はわかりますが、がらがらの飲食店や映画館などでわざわざ隣に座ってくるのは・・・
と考えるとよくわからなくなりますね。
先生によると社会不安が高まっているからこそ、他人でもいいから近づきたくなる人もいるそうで、飲食店の場合は、「同じ店に来ている似たタイプの人」という仲間意識を感じるせいで、より距離が近くなりやすいそうです。
何かわかったような、わからないような説明ですが、不快と感じる人にはやはり不快でしょう。群れるのが嫌い。一人が好きな私もその内の一人です。
ガラガラの駐車場であえて離れて止めているのに横に車を止められると正直、イライラします。銭湯で着替えのロッカーがガラガラで他に空いているにも関わらず、真横のロッカーを使われるのも嫌です。(そういうときに限って、運悪く着替えの時間が重なってしまい、最悪の気分になって、遠く離れたところで身体を拭いて着替えるようにしています)
なので、対策についていろいろと調べてみると・・・
<結論>
相手も悪気があって隣にきていないと信じ、(気にしない)ことが一番多かった答えです。それでも気になる場合は、面倒くさいですが、こちらが席を変えるのが一番手っ取り早い方法みたいです。
この状態を心理学的に勉強していくのも面白いかもしれません。
何はともあれ、ハラスメント、パーソナルスペースと色々な横文字が出てくる時代になりましたが、これからの時代は、ますます自分の身は自分で守るのしかなくなってくるのでしょうね。
職員Kの言いたい放題 「トナラー」
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24/11/01 19:07