こんにちは!都筑区放課後等デイサービスFORTUNAです。
子どもの療育(発達支援)について調べていて、「ABA(応用行動分析学)」という言葉を目にした人も多いかもしれません。
ABA(AppliedBehaviorAnalysis)応用行動分析とは、良い行動を(強化)を増やし望ましくない行動(弱化)を減らすことです。
改善したい行動がある場合、その行動自体に着目するのではなく、「その行動が、何によって強化されているのか」ということに着目します。つまり、「行動の強化子を見つける」という作業をおこないます。
行動の前後の出来事を、次の3つの要素に分析します。
これらの要素は、英語の頭文字をとって「ABC」と呼ばれています。
A(antecedent) :事前の出来事
B(behavior) :行動
C(consequences):行動の結果
ABC分析の具体例
ある小学生の男の子が、学校の休み時間に「ボールで遊ぼう」と思い、使いたかったボールを探したところ、すでにお友だちがそのボールを使って遊んでいました。
そこで男の子は、お友だちからいきなりそのボールを奪って遊び始めました。
この出来事についてABC分析をおこなうと、次のようになります。
A(事前の出来事):使いたかったボールを、お友だちが先に使っていた
B(行動) :奪う
C(行動の結果) :ボールで遊べる
この場合は「奪う」という行動によって、「ボールが使える」という強化が得られるという結果につながっています。
対処法
以下のような方法が考えられます。
大人がサポートしながら、「貸して」「一緒に遊ぼう」などと言葉でアプローチするなどの行動に置き換える(適切な行動を増やして、「奪う」のような不適切な行動を相対的に減らす)。さらに、できたら褒める
ボールを使う順番を前もって決めておいたり、ボールを使いたい人数分用意しておくなどして、「奪う」などの不適切な行動が起きにくいような環境を整える(環境調整につながります。)
療育においては、ABA(応用行動分析学)を多く用いられています。困っている行動がある場合、その行動の機能(働きや意味)に着目して、子どもが暮らしやすくなるためのサポートを今後も続けて参りたいと思います。
職員Aの言いたい放題「ABA応用分析行動について」
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25/02/02 12:41