こんにちは。都筑区の放課後等デイサービスFORTUNAです。
今回は以前お話ししたソーシャルスキルトレーニングの中の対人マナーにおけるトレーニングについてお話ししたいと思います。
他者との良好な関係を維持や構築していくためには、対人マナーを習得していかなければなりません。この対人マナーは他者との円滑なコミュニケーションをとるうえで基本中の基本となるものです。
その代表となるものが「挨拶」や「礼儀」でしょう。
私は学生時代に体育会系で育ったので、挨拶や礼儀などの大切さを親、先生、先輩達からたたき込まれました。声が小さくて聞こえない挨拶をしたときなどは、「相手に聞こえなかったら、挨拶していないのと同じだ」と厳しく叱責されたものです。
成人していても挨拶が出来ない人や感情の赴くまま言葉を公の場や相手にぶつけてしまう人をたまに見かけます。今の時代、その言葉は職場においてはパワハラや逆パワハラ、お店においてはカスハラと呼ばれています。そのような人は、一般社会においては非常識な人とみなされ「生きづらい」のではないかと思うことも度々あります。
しかし、単に挨拶をすれば良い。とりあえず謝ればよい。というものではありません。(教師時代、私が気になったのは、子ども同士のケンカにおいて先生がケンカの理由を聞くのもほどほどにして、A君「ごめんね」B君「いいよ」と握手をさせてお互いを強制的に和解させる指導方法がありました。私はこのやり方に非常に疑問を感じていたので、私は一切取り入れず、A・B両方の子どもをよび、とことんまで原因について追及しました。)決まり文句を言うだけでは、相手に真意が伝わらないばかりか、誤解を招き事態を悪い方向に向かわせることもあるのです。
ではコミュニケーションを取るとはどういうことでしょう。コミュニケーションには、言語・言葉を用いるバーバル(言語)コミュニケーションと言語を用いないノンバーバル(非言語)コミュニケーションの二つがあります。
学校生活や家庭生活において、このバーバルコミュニケーションにおける「挨拶」「感謝」「礼儀」(こんにちは。ありがとうございます。ごめんなさい。)などは本来徹底されて獲得されていくものだと考えています。現に私たちの子どもの頃は厳格に指導されていました。しかし、最近の傾向としてそれほど厳しく指導されないために、おろそかになっていて挨拶や感謝の言葉をいうことが出来ない子どもが増えたと思う場面もしばしばあります。
困り事がある子どもたちにとっては、この基本が出来ていないとますます社会で生きていくのが難しくなることもあるでしょう。
その上、表情、しぐさ、視線、相手との距離(物理的、精神的)など多様な要素を含むノンバーバルコミュニケーションになると獲得することが余計に難しくなります。また困り事がある子どもたちにとっては、空気が読めなかったり、他者のことが気にならない場合もあり、ますますコミュニケーションが取れなくなり、誤解を招いたり、トラブルの原因になる可能性もあるでしょう。
このように対人マナーについて学ぶためには、バーバルは当然のことながらノンバーバルにおけるコミュニケーションの取り方についても学習をしていく必要があるのです。
放課後等デイサービス FORTUNA
都筑区放デイFORTUNA 対人マナートレーニング
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25/03/06 19:46