こんにちは。都筑区の放課後等デイサービスFORTUNAです。
今回は、ASDの2回目です。
さて、今回はASDの特性から生じてくる困難を考えていきましょう。
ASD児童の特性の1つとして、「場の雰囲気、場の空気を読むこと」や「他者の気持ちを推し量る」ということが難しい場合があります。
他者の表情についても、「笑っている」「泣いている」という状態自体は、大抵捉えることができます。しかし、「なぜ、泣いているのか」(悲しい、悔しい、嬉しいなどの感情面)を共感し理解することができないことが多くあり、さらに、目に見えない観念や概念なども直感的に理解することも難しいことがあります。
「友情」「愛情」「信頼」など人生において不可欠な他者との繋がりが共有や共感出来ないとなると、対人関係の形成や維持には、将来的に相当な困難が待ち受けており、それが生きづらさにつながる可能性もあります。
また会話において曖昧な説明(「ほらほら、あれ・・・」「この前の・・・」など)や例え話(「○○みたいな」「○○な感じ」など)は、直感的に捉えることができないため、学校での学習においても、「変換に時間がかかる。理解できないことが多くなる。」ことが考えられます。そのため、どういったところでつまづいているのかよく観察する必要があります。
考え方や行動において柔軟性が欠けることもあります。そのために切り替えが難しい場面がみられることもあります。
ASD児の場合によく問題とされるのが、急なスケジュールの変更によってパニックになることがあげられます。そのため、急なスケジュールの変更は出来るだけ行わないほうが良いのですが、現実の世界を考えた場合、急なスケジュールの変更などは普通にあります。
身近な例を挙げると電車の遅延などがそれにあたります。成長して大人になっても、電車が遅延するたびにパニックを起こしてしまっていれば、自立した生活をおくることは難しくなります。そのためにFORTUNAでは、将来的なことを考えていろいろな方法を用いて児童にアプローチを繰り返し行っています。
このような子どもの中には、気持ちの切り替えができない理由として、屁理屈とも取れるような言葉を発する子どももいます。
保護者の方の中には、FORTUNAとして「あまりお薦めできません」というアドバイスをしていても、子どもの言葉に負けて子どもの言いなりになってしまう(大抵の方がそうすることが<優しさ>と思われているような気がします)方もおられます。その結果、子どもの要求がエスカレートし、対応に苦慮されて再び相談される方もおられます。
実際、第三者的な目で冷静に考えると「それはちょっと違うかな?」ということもあると思います。「子どもを理解する。愛を注ぐ。」と「言いなりになる」は、全く別物だと私は考えています。
私たちの経験上、FORTUNAでは少し違った方法をとる場合もありますが、一般的には、急な変更による子どもの気持ちや行動の切り替えが難しい場合については、まず「急な変更にならないようにスケジュールを立てる」それが難しい場合は、「わかっている範囲で予め子どもに変更がある可能性を説明をし、同意させる」ことが方法の1つとして考えられます。
実際、その方法で先の見通しが立ち、パニックが減った子どもたちも多く見てきました。一度、ご家庭でも試されてみては如何でしょうか。
次回へ続く>
放課後等デイサービス FORTUNA
今回は、ASDの2回目です。
さて、今回はASDの特性から生じてくる困難を考えていきましょう。
ASD児童の特性の1つとして、「場の雰囲気、場の空気を読むこと」や「他者の気持ちを推し量る」ということが難しい場合があります。
他者の表情についても、「笑っている」「泣いている」という状態自体は、大抵捉えることができます。しかし、「なぜ、泣いているのか」(悲しい、悔しい、嬉しいなどの感情面)を共感し理解することができないことが多くあり、さらに、目に見えない観念や概念なども直感的に理解することも難しいことがあります。
「友情」「愛情」「信頼」など人生において不可欠な他者との繋がりが共有や共感出来ないとなると、対人関係の形成や維持には、将来的に相当な困難が待ち受けており、それが生きづらさにつながる可能性もあります。
また会話において曖昧な説明(「ほらほら、あれ・・・」「この前の・・・」など)や例え話(「○○みたいな」「○○な感じ」など)は、直感的に捉えることができないため、学校での学習においても、「変換に時間がかかる。理解できないことが多くなる。」ことが考えられます。そのため、どういったところでつまづいているのかよく観察する必要があります。
考え方や行動において柔軟性が欠けることもあります。そのために切り替えが難しい場面がみられることもあります。
ASD児の場合によく問題とされるのが、急なスケジュールの変更によってパニックになることがあげられます。そのため、急なスケジュールの変更は出来るだけ行わないほうが良いのですが、現実の世界を考えた場合、急なスケジュールの変更などは普通にあります。
身近な例を挙げると電車の遅延などがそれにあたります。成長して大人になっても、電車が遅延するたびにパニックを起こしてしまっていれば、自立した生活をおくることは難しくなります。そのためにFORTUNAでは、将来的なことを考えていろいろな方法を用いて児童にアプローチを繰り返し行っています。
このような子どもの中には、気持ちの切り替えができない理由として、屁理屈とも取れるような言葉を発する子どももいます。
保護者の方の中には、FORTUNAとして「あまりお薦めできません」というアドバイスをしていても、子どもの言葉に負けて子どもの言いなりになってしまう(大抵の方がそうすることが<優しさ>と思われているような気がします)方もおられます。その結果、子どもの要求がエスカレートし、対応に苦慮されて再び相談される方もおられます。
実際、第三者的な目で冷静に考えると「それはちょっと違うかな?」ということもあると思います。「子どもを理解する。愛を注ぐ。」と「言いなりになる」は、全く別物だと私は考えています。
私たちの経験上、FORTUNAでは少し違った方法をとる場合もありますが、一般的には、急な変更による子どもの気持ちや行動の切り替えが難しい場合については、まず「急な変更にならないようにスケジュールを立てる」それが難しい場合は、「わかっている範囲で予め子どもに変更がある可能性を説明をし、同意させる」ことが方法の1つとして考えられます。
実際、その方法で先の見通しが立ち、パニックが減った子どもたちも多く見てきました。一度、ご家庭でも試されてみては如何でしょうか。
次回へ続く>
放課後等デイサービス FORTUNA