こんにちは。都筑区の放課後等デイサービス FORTUNAです。
今日はASDの4回目。最終回です。
前回までいろいろな困り事について書いてきましたが、ASD特性のある子どもが成長したときの、大きな困り事としては、「場の空気が読めない」「相手の立場に立って考えることができない」など自分視点でしか状況判断ができないため、対人関係で問題を起こしがちなところです。
しかし、子どもたちの様子を見ていると、この傾向はASD児に限ったことではないようにも感じます。
発達に何か問題があると言われた児童における困り事の中には、「自己中心的な人」「ワガママな人」という評価をされることも多くあり、結果、周囲の友だちから誤解を招くことにもなりかねません。そのような印象を与えてしまうと、友だちが少なくなるということも考えられます。また、将来、社会という集団において生活していくことが難しくなることもあるかもしれません。
FORTUNAでは、子どもたちがそうならないように子どもたちの生活態度に注意して観察し、できる限り正しい行動が取れるような教育・療育を行っています。
例えば、ASD特性のある子どもが「自分視点」であることに注目し、非常に根気がいるのですが、「今の発言や態度は正しいのかどうか」をその場で一緒に何回も振り返るようにしています。
また他者視点に欠ける子どもが話す時に、主語や目的語がない話し方をすることがよくあります。そこにADHDの特性をもっている場合は非常に早口で話すこともあります。そういった時は、FORTUNAでは「正しい言葉で自分が言いたいことをゆっくりと話す」という練習を行っています。
また子どもたちの中には、「先生、そんなことも知らないの?」と自分がよく知っていることは、自分以外の人も知っているという思い込みが強い子どももいます。このことからも、相手の立場にたって考えることが苦手で、自分視点でしか状況判断ができないことがわかります。他にも自分視点でしか考えられないことは、学校の授業やFORTUNAでのプログラム中の態度からもわかります。
例えば「みんなわかる?わかる人は手をあげて答えてください」と先生が言っているにもかかわらず、挙手をすることもなく、各々が発言をしてしまいます。何回も挙手や他の人がいるということ、当てる順番があることなどを説明をしても、まるで他の人はいないかのように話す子どもも多くみられます。
FORTUNAでは、そのような場合は「正しい答え方」ができるように根気強く説明するようにしています。
FORTUNAでは、このような自分本位の態度の要因の一つとして兄弟がいないことも関係しているのではないかと考え、活動において疑似兄弟関係を大切にするようにしています。
仕方がないことですが、家に帰っても兄弟がいないということは、兄弟のために順番を待つ(行動や発言など)必要がないことにつながり、親との関係性において1対1となるため、どうしても自分本位になってしまうのです。
FORTUNAでは、疑似兄弟の関係性を重視し「順番を待つ」ことなど、子どもたちが自分本位での行動や発言を減らしていけるように考え、もし、順番を待てない子どもには「今はあなたの順番ではないよね」ということを伝え、自分本位にならないような練習も行うようにしています。
今まで述べてきたように、子どもたちは悪気なく自分本位の態度を取ってしまいます。将来、社会に出て自立していくためには、相手の気持ちを考える練習は絶対に必要だと思います。そのためにも小学生のこの時期は大切です。お家でも根気強く、集団や他者理解の練習をしていただければと思います。
放課後等デイサービス FORTUNA
今日はASDの4回目。最終回です。
前回までいろいろな困り事について書いてきましたが、ASD特性のある子どもが成長したときの、大きな困り事としては、「場の空気が読めない」「相手の立場に立って考えることができない」など自分視点でしか状況判断ができないため、対人関係で問題を起こしがちなところです。
しかし、子どもたちの様子を見ていると、この傾向はASD児に限ったことではないようにも感じます。
発達に何か問題があると言われた児童における困り事の中には、「自己中心的な人」「ワガママな人」という評価をされることも多くあり、結果、周囲の友だちから誤解を招くことにもなりかねません。そのような印象を与えてしまうと、友だちが少なくなるということも考えられます。また、将来、社会という集団において生活していくことが難しくなることもあるかもしれません。
FORTUNAでは、子どもたちがそうならないように子どもたちの生活態度に注意して観察し、できる限り正しい行動が取れるような教育・療育を行っています。
例えば、ASD特性のある子どもが「自分視点」であることに注目し、非常に根気がいるのですが、「今の発言や態度は正しいのかどうか」をその場で一緒に何回も振り返るようにしています。
また他者視点に欠ける子どもが話す時に、主語や目的語がない話し方をすることがよくあります。そこにADHDの特性をもっている場合は非常に早口で話すこともあります。そういった時は、FORTUNAでは「正しい言葉で自分が言いたいことをゆっくりと話す」という練習を行っています。
また子どもたちの中には、「先生、そんなことも知らないの?」と自分がよく知っていることは、自分以外の人も知っているという思い込みが強い子どももいます。このことからも、相手の立場にたって考えることが苦手で、自分視点でしか状況判断ができないことがわかります。他にも自分視点でしか考えられないことは、学校の授業やFORTUNAでのプログラム中の態度からもわかります。
例えば「みんなわかる?わかる人は手をあげて答えてください」と先生が言っているにもかかわらず、挙手をすることもなく、各々が発言をしてしまいます。何回も挙手や他の人がいるということ、当てる順番があることなどを説明をしても、まるで他の人はいないかのように話す子どもも多くみられます。
FORTUNAでは、そのような場合は「正しい答え方」ができるように根気強く説明するようにしています。
FORTUNAでは、このような自分本位の態度の要因の一つとして兄弟がいないことも関係しているのではないかと考え、活動において疑似兄弟関係を大切にするようにしています。
仕方がないことですが、家に帰っても兄弟がいないということは、兄弟のために順番を待つ(行動や発言など)必要がないことにつながり、親との関係性において1対1となるため、どうしても自分本位になってしまうのです。
FORTUNAでは、疑似兄弟の関係性を重視し「順番を待つ」ことなど、子どもたちが自分本位での行動や発言を減らしていけるように考え、もし、順番を待てない子どもには「今はあなたの順番ではないよね」ということを伝え、自分本位にならないような練習も行うようにしています。
今まで述べてきたように、子どもたちは悪気なく自分本位の態度を取ってしまいます。将来、社会に出て自立していくためには、相手の気持ちを考える練習は絶対に必要だと思います。そのためにも小学生のこの時期は大切です。お家でも根気強く、集団や他者理解の練習をしていただければと思います。
放課後等デイサービス FORTUNA