原始反射とは・・・
胎児が生き残り、成長するために子宮内で現れる「反射的(自動的)な動き」です。
脳幹によってコントロールされています。
出生するプロセスに必要で赤ん坊の初期の発達に重要です。
一つの反射が出現→発達→統合(卒業)してまた次に必要な反射が出現する、といったようにドミノ倒しのように順番に、連続的に現れます。
臨界期の子どもが、生き残るために大切な役割を果たします。
※臨界期とは、生後初期のある期間で、神経が集中的に作られたり、回路の組み換えが盛んに行われたりする、特に感性豊かな時期です。
反射を統合(卒業)して中枢神経系が発達すると、より高次の脳(大脳)によって、その働きは抑制されていきます。
反射を保持したままでいること自体は、病気でも症状でもありませんが、
それによって、本人が生きづらさやお困り感を持っている場合、その統合を扱うことは、全く新しい解決になります。
モロー反射
新生児のときには、自分の周囲の状況が危険かどうかを理性的に判断するための脳はまだ発達していません。
そのために、危険かどうかを理性的に判断できなくても、その可能性のほとんどの状況に対応できるように、無意識的(反射的)に「全ての出来事に一つの反射」で身体とホルモンが対応します。 その一つがモロー反射です。
モロー反射は、赤ちゃんのいろんな感覚にやってくる大きな刺激によって、引き起こされます。 例えば、大きな音、明るい光、突然荒っぽく触れること、赤ちゃんの身体が突然傾いたり、落とされたりするようなバランスを崩す刺激、などです。
モロー反射は、副腎により引き起こされる、最も初期の「闘争・逃避(闘うか逃げるか)反応」です。 この反応によって、「攻撃するか、走って逃げるか」の身体的な準備を行い、もしモロー反射が統合されていないと、「活動過多(ハイパーアクティビティ)」を引き起こします。
副腎は私たちの免疫系システムの中で大きな割合をしめています。 モロー反射によって副腎のスイッチが入りっぱなしになることにより、結果的に、副腎疲労症候群に伴うぜんそく、アレルギー、その他の慢性的な病気を引き起こす可能性があります。 また、モロー反射の保持によって、下記のような兆候に結びつくことがあります。
突然の音、光、刺激による感覚過敏反応
新しい状況や活動への参加対応が難しい
衝動的な振る舞い
被転導性(思考や注意がそれやすい)
不安、特に予期不安(未来への不安)
感情的、社会的な未熟さ
偏食、食品添加物への過敏
活動過多(ハイパーアクティビティ)
ADHD
副腎疲労症候群、アレルギー、喘息、慢性的な病気
モロー反射について
その他のイベント
23/05/25 12:43